いにしえの魔法とシャルルの逆鱗


 エイデンとメイド三人衆が退室した後、私はこの部屋からの脱出を試みることにした。

 とはいえ、馬鹿正直に部屋の扉から出て行っても部屋の外で待機しているであろうエイデンたちに捕まるのは目に見えている。そう考えた私はカーテンを繋ぎ合わせて作ったロープで階下に降りることにした。


 さて、出来上がったロープを手頃な柱に結べば準備完了だ。


(こういうの一度やってみたかったのよね! なんだかすごく悪いことをしてるみたいでドキドキしちゃうわ!)


 窓からひょっこりと顔を出し、外の様子を確認する。着地予測地点は緑の芝生が生い茂る裏庭のようなところで、人の気配も無かった。

 幸いにも2階の部屋に割り当てられたため、万が一カーテンのロープが切れて落下したとしても死ぬことは無いだろう。


「私を侮ったこと、後悔させてやるわっ!!」


 私は虚空に向かってそう吐き捨てると、カーテンのロープに手をかけた。

 怒りとほんの少しのワクワクを胸に、いざ、出発——!!


 私はロープを引っ掴むと、シャルルから贈られたもとい無理矢理押し付けられた鮮やかなターコイズブルーのドレスを翻し、ついに窓枠から飛び出した。


「よいしょっ、と⋯⋯」


 大きな音を立てないよう細心の注意を払いながらロープを伝っていく。つま先が地面に触れたところで、ようやく私はロープから手を離した。


「やった! 大成功ねっ! ふふっ⋯⋯あの人たちの焦る顔が目に浮かぶわ」


 シャルルとエイデンの慌てふためく顔を思い浮かべ、私は思わず笑みを洩らす。


(優しくしてくれたメリーウェザーたちには悪いけど、私はこんなところで燻っているわけにはいかないのよ!)


 なんてったって、私にはやるべきことが山ほどある。不覚にも1000年間も眠ってしまった遅れを死に物狂いで取り戻さなければならない。

 何よりもまずは、私が自作の小説通りの魔法が使えた謎を解き明かし、エルコラーノ皇国を滅ぼした魔王デリティアリアスの現状と彼が私を殺さなかった理由を突き止めなければならない。

 そして、このサルデーニア王国で何故それほどまでに聖女が信仰されているのかについても——。


(私が魔法を扱えないことはサミュエルも知っていたはずなのに、何故私の嘘が暴かれていないの? 小説に書かれた出来事は実際に起きたことをさも私が解決したように書いたわけだし、それなりの信憑性はある。つまり、サミュエルが私に都合のいいように真実を捻じ曲げさえすれば、誰一人として気付く人はいないのだろうけど⋯⋯)


 昔日の私は一部からはお飾り皇女として蔑まれて来たというのに、現代では御伽話として多くの人たちに親しまれていることには本当に驚いた。国を建ち上げたサミュエルの影響で聖女の存在を信じている人もそれなりにいるということだろうか。


(でも、サミュエルの動機が見えない。憐れみ? 同情? それとも——)


 脱出成功の達成感も束の間、私の頭には数々の疑問が駆け巡る。しかし、目下の関心ごとは——


「サミュエルのことも気になるけど⋯⋯兎にも角にもまずは私のことよ!」


 私は芝生の上を出来る限り音を立てないよう忍び足で進みながら昨日の出来事を思い返す。


(昨日は1000年間の眠りから目覚めたと思えば、いきなり結婚式で大勢の人の前で神に愛を誓って、それから⋯⋯⋯⋯)


 シャルルの唇が私の額に触れて——


「もっ⋯⋯もしかしてキス!?」


 思わず声を荒げてしまい、慌てて口を押さえる。熱を持った頬を冷まそうとして必死に手のひらでパタパタと仰いでみるが、一向に熱が引く気配は無かった。


(ありえないありえないっ!! でも、考えれば考えるほどいつもと違うことってそれしか思いつかないわ⋯⋯)


 知りたく無かった事実に気付いてしまった私は、腹の底から大きなため息を吐き出した。




***




(う~ん、どうしたものか⋯⋯)


 私は城壁にぴったりと張り付き、陰に隠れて一人の見張りの兵士に熱視線を送っていた。


(一度気になったらどうしても確かめずにいられないこの性格⋯⋯どうにかしなきゃとは思うのだけど。それに、今回に限っては倫理的にもマズイということも重々承知しているわ)


 葛藤中、ひたすらに見つめていたせいか、兵士がぶるりと身震いをする。それからすぐに彼はこちらに背を向けて歩き出してしまった。


(あっ! このままではせっかく見つけた実験台⋯⋯いいえ、協力者がどこかに行ってしまう⋯⋯! よおし、決めたわ! 私はやらぬ後悔よりもやる後悔を選ぶ!!)


 そう意気込んで揚々と一歩踏み出した時だった。


「見~つけた」


 頭上から甘ったるいが、どこか刺々しさも感じる声が降って来る。


「きゃあっ⋯⋯!?」


 咄嗟に声の聴こえた方から距離を取ろうとするが、有ろう事か腰に手を回され身動きを封じられてしまう。


「だ、誰!?」

「——ロザリアが行方知れずになったと聞いて探してみれば⋯⋯まさかこんなところに居るなんてね」


 聞き覚えのある声にハッとして、私は首だけを回して背後の人物を確認する。何となく予感はしていたが、案の定、私の身体を後ろから抱きとめていたのはシャルルだった。


「それにしても、熱心にあの男を見つめていたようだけど⋯⋯結婚早々、夫の目を盗んで浮気かい? 君の心を繋ぎ止められなかった俺にも非はあれど、気が多いのは感心しないな」


 にこやかな笑みを浮かべているはずなのに、シャルルの纏う空気はどこか冷たく、落ち着きを払っていながらも確かな怒りがひしひしと伝わって来る。どうやら彼は随分とご立腹のようだ。


「ち、違⋯⋯!! というか、私は貴方との結婚に同意した覚えは——」

「言い訳は二人きりになってからじっくりと聞くことにしよう」


 反論しようとしてもシャルルに遮られてしまった。彼の有無を言わせぬ物言いに、私の顔はサァッと青くなる。


(不味いことになったわ⋯⋯!!)




***




「さて、これでゆっくり話が出来るね」


 私はシャルルに半ば強引に引き摺られる形で彼の執務室まで連れて来られた。彼が近くの兵士に人払いを命じたことによって、逃げ道を完全に塞がれてしまう。


「——それで、何故あの男を見つめていたんだ?」

「そ、それは⋯⋯」


(言えない⋯⋯聖女の力のことを確かめるために誰でもいいから接触しようとしていただなんて!)


 言葉に詰まった私はウロウロと視線を彷徨わせながら、どうにかシャルルの気を逸そうとして考えを巡らせる。そうして思い付いたのは苦肉の策として、先程から気になっていた事柄を尋ねることだった。


「あ、あの⋯⋯」

「ん?」

「なんで私はこんなところに座らされてるの⋯⋯?」


 執務室に入るなりシャルルに手を引かれ来客用のソファに腰掛けることになった。

 しかし、何故か私はソファではなく、ソファに座るシャルルの膝の上に乗せられている。


「ああ、このことか。新婚っぽくていいだろう?」


 シャルルは私の問いにあっけらかんとした態度で答える。


「そういうことじゃなくてっ!!」


 私がそう抗議の声を上げると、シャルルはふむ、と考える素振りをしてからゆったりと口を開いた。


「俺はね、妙案を思い付いたんだ。ちょうど今日はこの辺りで仕事を終えようと思っていたから、これからの時間は俺が直々にロザリアの見張りをしようとね。そうすれば、君はもう俺の前から居なくなったりしないだろう?」

「もっ⋯⋯もう逃げないわよ! だから降ろして!!」


 私は有らん限りの声を振り絞って叫ぶ。

 それから、恐る恐るシャルルの顔を盗み見れば、頬をこれでもかというほど赤く染めた私を見つめる彼の眼差しは先程よりも幾分か和らいでいた。


(恥ずかしくて心臓が止まってしまいそうだわ!!)


 居ても立っても居られなくなって、どうにかここから逃げ出そうと身を捩り、足をバタバタと上下させる。しかし、私の抵抗も虚しく抱きとめるシャルルの腕には更に力が込められるだけだった。


「どうしてそんなに嫌がるんだ? 夫婦になったのだからこれくらいの触れ合いは必要だろう?」


 そう言うと、シャルルは悲しそうに眉を落とした。


「どうしてって⋯⋯恥ずかしいのよ!!」


 羞恥心が限界に達した私はなりふり構ってられずに声を荒げる。先ほどから叫び続け酷使した私の喉は緊張も相まってカラカラに渇き、身体は発熱しているかと思うほどに熱く火照っていた。


(なんだか私、昨日からずっとおかしいわ。これも長い間眠っていたせいなの⋯⋯?)


 私はシャルルの反応を見るのが怖くて、ギュッと固く瞑ったままの目を中々開けられなかった。

 すると、先ほどまでの悲しそうな声から打って変わって、弾んだ声が聴こえてくる。


「⋯⋯そうか。少しずつでも俺を意識してくれてるってことかな?」

「⋯⋯っ!!」


 私は勢いよく目を開けると、何も言わず睨み付けるようにシャルルを見た。

 無言を肯定と捉えた彼はにこにこと上機嫌に微笑み言葉を続ける。


「分かった。君がそこまで恥ずかしいと言うのなら、この触れ合いはひとまず止めておこう。しかし、代わりに俺のささやかな願いを叶えてほしい」

「この恥ずかしい格好を止めてくれるならなんだってやってやるわっ!」


 私はその言葉に願っても無いことだと飛び付いた。そんなわけで、ついつい「なんでも」という言葉が口を突いて出て、しまったと思った時には既に遅かった。


「ふふっ。それでは、手を。それから⋯⋯俺のことはシャルと呼んでくれ」


 シャルルははにかんだ表情でそう言った。それからいやに上品な仕草で手袋を外すと、自らの手のひらをそっと私の手の甲に重ねる。


「!!」


(なんだか全てこの男の手のひらで踊らされている気がしてきたわ⋯⋯慌てふためく私を見るのはさぞ愉快でしょうね)


 私は何も言わない代わりに心の中でそう毒付いた。



「ロージー」


 熱を持った手を重ねたシャルルは優しい声音でそう呟き、慈愛のこもった眼差しで私を見つめる。


「俺が順番を間違えているのは重々承知している。そして君がこの結婚に納得していないことも。⋯⋯だからまずは、互いの名を呼ぶことから始めないか?」


 シャルルはきゅっと縋るように私の手を握り直すと、青い瞳を不安げに揺らめかせて言った。


(さっきまでは憎らしいほど自信に満ち溢れた態度だったのに、急にしおらしくなるだなんてズルいわ⋯⋯⋯⋯)


「分かったわ、シャル⋯⋯」


 捨てられた子犬のような目を向けてくるシャルルに完全に絆されてしまった私は、今にも消え入りそうな声でそう呟いた。


「ありがとう、ロージー」

「⋯⋯でも、他に人が居ない時だけよ」

「ああ、それで充分だ」


 シャルルは心底嬉しそうに笑うと、握った手に力を込めた。




***




 約束通り、膝の上から私を降ろしたシャルルは、穏やかな表情でこの時代のことを色々と語って聞かせてくれた。

 もちろん、片手は繋いだままだ。


「——俺は現代では比較的強力な魔法を使えると評価されているが、古代と比べれば魔力量や質は足元にも及ばないだろう」


 シャルル曰く、古代の魔法の方が汎用性が低いが純粋な力は強く、現代の魔法は応用は効くものの出力は劣るらしい。

 彼は説明しながら繋いでいない方の手のひらを私の前に出すと、柔らかな青い光を纏わせて水の魔力で編まれたイルカを作って見せた。


「わっ! かわいい⋯⋯!」


 シャルルの手から離れた手のひらサイズの小さなイルカは、私の回りをくるくると飛び跳ねている。まるで空中を海のように自由に泳ぎ回っているイルカに目を奪われた。


「確かに、こんなにも繊細な魔法を使える人は見たことが無いわ」

「だろう? 魔王デリティアリアスの活動が沈静化したことによって人々の魔力も次第に弱まっていったのではないかというのが高明な魔術師たちの見解のようだね」

「! ねえ、デリティアリアスって——」


 私がかねてより懸念していたデリティアリアスの現状について問おうとしたその時、壊さんばかりの勢いで執務室の扉が開け放たれた。


「!!」


(見つかってしまった!)


 息を切らして現れたのは、シャルルにより私の護衛任務を仰せつかっていたエイデンだった。


「シャルル様⋯⋯! 衛兵から報せを受けて飛んで来てみれば貴方って人は仕事を放って一体何してるんですか!!」

「やあ、エイデンじゃないか」


 自らの髪と同じくらい顔を真っ赤にして憤るエイデンに対し、涼しげな顔でひらりと手を振るシャルル。



「落ち着け、怒りを鎮めるんだオレ⋯⋯!」


 額に青筋を立てたエイデンは自らに言い聞かせるようにそう呟き深呼吸をすると、先ほどよりも幾分か落ち着いた声音で話し出した。


「さ、シャルル様、公務に戻りますよ!」

「今日の仕事はもう終いにした。これからは愛する妻との仲を深める時間だ。邪魔しないでくれ」


 不意に繋いだシャルルの手に力が込められた。驚いてシャルルの顔を見ると、彼は私に向かって微笑んでいた。


「オレだって好き好んでこんな甘ったるい空気の部屋に入ってるわけじゃありませんよっ!!」

「そんなに怒ってばかりだと片頭痛が悪化してしまうぞ」


 シャルルの心配しているようでいて、相手の神経を逆撫でする言葉を受けたエイデンはこめかみを押さえる。しかし、シャルルは気に留めることなく尚も話を続けた。


「ようやくロザリアと結ばれて身に染みたのだが、守るべき女性が傍に居るというのは想像以上に良いものだぞ。恋や愛⋯⋯そして結婚とは素晴らしいものだ。エイデンもそろそろと母君にせっつかれているのだろう?」

「⋯⋯そうでしょうとも! 貴方がもう少し大人しく公務をこなしてくれればオレにも恋人の一人や二人作る時間が出来るんですがねぇ!?」



(なんだか話が微妙に噛み合っていないことも気になるけれど、何よりもこの二人の温度差が凄いわ⋯⋯)


 シャルルとエイデンのやり取りを呆れまなこで眺めていると、エイデンの怒りの矛先はいつの間にか私に向けられていた。


「ロザリア様⋯⋯? 何故部屋に居るはずの貴女がこのような場所に居るのでしょう?」

「ええっと⋯⋯」

「貴女が居るはずの部屋はもぬけの殻、そしてカーテンは無残にも引き千切られ、開け放たれた窓からカーテンを繋ぎ合わせたロープで脱走した形跡があるではないですか!このような破天荒な妃は前代未聞ですっ!!」

「女性は少しくらい元気なほうが好ましいじゃないか。⋯⋯ね、ロザリア。俺はどんな君でも愛しているよ」


 シャルルは私の耳元に唇を寄せて呟いた。しかし、そんな彼の態度が再びエイデンの怒りに火をつける。


「貴方は黙ってて下さいっ!!」


 エイデンは興奮状態で捲し立てるように言った。どうやら、相当にご立腹のようだ。


「それに、これだけではありません! 先程入った報せによれば、首都近郊の町で突然金色の光に包まれたかと思えば黒痣が消えたとの報告が数件上がって来たのです。お二方とも、何かお心当たりはございませんか!」


 そう言いながらもエイデンは私に疑いの眼差しを向けて来る。


「⋯⋯し、知らないわ」


 そう答えながら、私は今日一日の出来事を振り返る。しかし、考えども考えども心当たりは何も無かった。


(私、今日は⋯⋯キスしてないわ。それなのにまた昨日のように力が発動したってことは、私の仮説は間違っていたの?)


 私は一番の当てが外れたことに動揺を隠せなかった。しかし、幸運なことに私にはもう一つだけ思い当たることがあった。


(そういえば、彼と触れ合った時、ドキドキしたかと思えばあの時のように急に身体が熱くなって⋯⋯もしかしてそのせいなの? これが力の発動条件なら、これまで魔法が使えなかった理由も納得出来るわ。それにしてもそんなに遠くの町にまで影響が及ぶだなんて力のコントロールが出来てないってことよね?)


 思い返してみれば、エルコラーノの皇族は例外なく強力な魔力を有するが、特に直系の女性はより強力な魔力を持つ代わりに扱いが特別難しいのだと小耳に挟んだことがあった。

 しかし、皇国ではしばらく皇女に恵まれなかったために私を始め詳細を知る者は居なかった。


(この仮説はまだまだ検証する必要がありそうね。それに、私が粘着ストーカー男にときめいただなんて絶対に知られたくないもの!)


 私がいまだに口論を続けるシャルルとエイデンを横目に考えを巡らせていると、エイデンがズカズカと大股でこちらに向かって来るのが視界の片隅で確認出来た。

 そして、「こうなったら実力行使に移らせていただきます!!」という言葉が聞こえたかと思えば、エイデンは間髪入れずにシャルルの首根っこをむんずと掴んだ。


「!?」


 あまりにも突然の出来事だったために、脳の処理速度が追いつかなかったのだろうシャルルは目を白黒させていた。それからハッと我に返ってエイデンに抗議の言葉を浴びせる。


「はっ離せ、離すんだエイデン! 止めないというのなら反逆罪で今すぐ牢にぶち込むぞ!!」

「はいはい、仕事が終わったらお好きなだけどうぞ!」

「この馬鹿力めっ! ⋯⋯ああ、ロージー! どうか愛する夫助けてくれ!!」


 エイデンの説得を諦めたシャルルは、次に私に助けを求めた。

 エイデンに引き摺られ、されるがままのシャルルからは先程までの大人びた表情は消えまるで駄々をこねる子どものようだった。


(お腹が捩れそうなくらい面白い光景ね。⋯⋯私ばかりが悶々とさせられるだなんて悔しいもの。彼も少しは痛い目を見ればいいんだわ)



「さようなら、シャル」


 私はそう言うと、めいいっぱいの笑顔でシャルルを見送ったのだった。




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