閑話46 年明け
――聖王国歴726年、年が明けて新たな一年が始まった。まぁ、年が明けたからといって何かが大きく変わるわけじゃない。
僕は姫の御寝室の前に赴いていた。今、セレス殿が姫の御着替えを手伝っていらっしゃるところだろう。
暫くすると、扉が開いて姫が出て来られた。随分と変わった服装をしているなぁ……もしかして、極東国の服装のひとつである“着物”だろうか?
「兄様、お待たせしました」
「姫――お召しになられているのは極東国の礼装でしょうか?」
「はい、極東国の使者の方が以前お越しになった時に下さった物です。似合いませんか?」
「いえ、そのような事は! とても似合っていらっしゃいます」
「ありがとうございます、では行きましょうか」
「はい」
こうして、護衛の務めを果たす僕だけど、今回は何時も以上に注目されたのは言うまでもない。何せ、姫が着物姿だからなぁ。
ちなみに、アストリア陛下も同じように着物姿だった。隣で護衛を務めるグラン隊長が顔に手を当てていたのは言うまでもない(;´・ω・)。
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