閑話20 おもちマニアのルーちゃん
皆さん、こんにちは。私の名は……そうですね、おもちマニアのルーちゃんとでもお呼び下さい。
え? おもちマニアって何ですかって?
んもぅ、おもちといえば女性の胸の膨らみに決まっているではありませんか♪ おもちマニアとは、そのおもちを堪能する人の事です♪
親善試合で他国からやって来た人達の中には女性も多く居ます。今回は、その人達を含めて、たくさんのおもちを堪能しちゃいたいと思いますっ!
あ、顔がバレるとマズイのでお面を付けていきましょーっと。
第11位 テナ
「第11位は、氷雪国のテナさんです! では、早速むにむに~♪」
「あははは、くすぐったい~♪ テナとくすぐり合いっこしたいの?」
「え? い、いえ、テナさんのおもちの大きさを知りたくて……」
「おもちって何?」
「え、えーと、失礼しました! テナさん、ごちそうさまでした!」
「あれ、行っちゃった……変なお面の人、またね~」
第10位 ロゼ
「第10位はブレイズフィール侯爵家令嬢のロゼさんです! では、むにゅむにゅ~♪」
「あっ……な、何なさるんですの、この不埒者っ!」
「んん、薄いですね……」
ブチッ(# ゚Д゚)!
「一体、何が薄いんですの! 私の火炎魔法でこんがり焼いて差し上げますわ!!」
「おっと、それは勘弁! ごちそうさまでした!」
「お待ちなさい!」
「ロゼ御嬢様、如何されました!?」
「グレイブさん、その変なお面の人を捕まえて下さい!」
「ハッ!? い、いけない、早く逃げないと!!」
「ん、その声は……お前、まさか!?」
「ぬぉんどりゃあああああああああっ! 捕まるもんかぁぁぁぁ!」
「コラ、待て!」
何かに気付いたグレイブであったが、全力疾走でその場から離脱する事に成功したおもちマニアのルーちゃんでしたとさ♪
第9位 リナ
「第9位は、極東国の撫子リナさんです! んじゃ、いただきまーす♪ ぷにゅっと♪」
「やっ……!? な、何をされるんですか……」
「んん~~感度がいいですね~♪ ごちそうさまでした!」
「な、何だったんですか……///」
第8位 ライリー
「第8位はライリーさんです! では、早速ムニュっと♪」
「ひゃんっ! な、ななな何するんですかっ……!?」
「んん~~そこそこですね、 まだまだ成長の余地はありますよ♪ ごちそうさまでした!」
「あ、あれ、今の声って……」
第7位 エリス
「第7位はレイナード伯爵家令嬢リリアさんの侍女を務めているエリスさんです! では、ふにふに~♪」
「あの、何をされているのですか?」
「……エリスさん、反応がイマイチですね」
「いえ、私にそのようなものを求められても」
「え、えーと、とにかくごちそうさまでした!」
第6位 ユーノ&ラウラ
「第6位は創世神国神殿騎士団に所属するユーノさんとラウラさんの親友コンビです。はぁ、ふたりともおもちのサイズが一緒なんですね~。では、ぷにぷに~♪」
「きゃっ!?」
「やっ!?」
「んん~いいですねぇ、ごちそうさまでした!」
「え、えっと、何だったのかしら?」
「声からして、女性みたいだったけど……」
第5位 リュー
「第5位は、帝国騎士団所属のリューさんです! それじゃ、むにーっと♪」
「あっ!? コラ、ザッシュ! アンタって男は、何時も何時も……って、あれ? ザッシュじゃない?」
「おもちマニアのルーちゃんと申します。なかなか良いおもちですね」
「てっきり、ザッシュのバカかと思ったわ。もし、ザッシュだったら10分の9殺しにするつもりだったんだけど」
サラッと恐ろしい発言をする眼鏡美人。おもちマニアのルーちゃんに、戦慄走る。
「あの、それってほぼ虫の息になってるんじゃ……(;゚Д゚)」
「あー、問題無いわよ。あのバカの再生能力は尋常じゃないから、10分の9殺しぐらいじゃくたばらないって♪ 」
「そ、そうですか。と、とにかくごちそうさまでした!」
第4位 リリア
「第4位は、レイナード伯爵家令嬢のリリアさんです。では、張り切ってムニュムニュ~♪」
「きゃっ!? な、何するんですかっ!?」
「をを♪ リリアさんってば意外と着痩せするタイプだったんですね~、プニュプニュ~♪」
「や、だめですっ……! でぃ、ディゼルさん、助けて……」
「リリア嬢、どうしましたっ!?」
「おっと、護衛さんがやって来てしまいましたか、ごちそうさまでした! てっしゅーてっしゅー」
全速力で逃げるおもちマニアのルーちゃん。ディゼル、立ち止まる。
「え、今の声ってもしかして……? あ、そうだ――リリア嬢、大丈夫ですか! 何処か怪我はありませんか?」
「だ、大丈夫です……その、胸を揉まれただけですから」
「え……あ、その……(;´・ω・)」
「あうぅ……///」
第3位 ファイ
「第3位はファイせんぱ……聖王国の守護騎士を務めるファイさんです!」
「あら、そんな変なお面を付けて何をしているの? ル――」
「私はおもちマニアのルーちゃんと申します。ファイさんのおもちを堪能しに来ました!」
「……ハァ、仕方ない娘ね。少しだけよ」
「では、早速――ムニっと♪ うぉう、流石トップ3になると高レベルのおもちですね~♪」
「あんまり羽目を外し過ぎないようにね。怖ーい人に睨まれるわよ?」
第2位 マイラ
「第2位は砂漠連合のマイラさんです! んじゃ、プニュンっと♪」
「ひあっ!? い、いきなり何を……?」
「ぬう……マイラさん、15歳とは思えないサイズのおもちですね~♪ これは、第三試合の時にライカくんが視線を逸らせなくなったのも無理はありません! ごちそうさまでした!」
「うう……ひどいよぉ///」
第1位 シルク
「栄えある第1位は、氷雪の乙女シルクさんです!いやぁ、圧勝圧勝! では、ムニュンっと♪」
「きゃっ!? あ、あの……///」
「ぬおおおお! や、やっぱりしゅごいぃぃぃぃ!! 温泉で触った時も思ったけど、素晴らしいおもちだわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「え? お、温泉で触ったって……ていうか、その声ってまさか――」
「ハァハァ……し、辛抱堪らん(;゜∀゜)=3! シルクさん、もっと揉ませて――んごぉおおおおおおおおおおおおっ!?」
突如として、後頭部を掴まれて持ち上げられるルーちゃん。彼女の後頭部を掴んで持ち上げているのは、鬼の形相をした守護騎士ロイド・グラスナーであった。
「いい加減にせんか、貴様(# ゚Д゚)」
「あだだだだだだ!? 何するんですか、このおもちマニアのルーちゃんに乱暴狼藉を働くとは!」
「やかましい、素顔を晒せこのイノシシ娘」
ロイドがルーちゃんのお面を外す。面の下から現れた顔は、守護騎士ルディア・クロービスであった。
「はうあっ! どうして、私の正体が――」
疑問に答えたのはロイドだった。
「まず、ひとつ――おもちマニアとやらは女性。ふたつ――この如何わしいランキングにお前がランクインしていない事。そして――みっつ、これが一番分かりやすかった」
「え、一番分かりやすかったってどういう意味ですか?」
「ルーちゃんの“ル”は、ルディアの“ル”という事だ!」
「しぃまったぁぁぁぁぁぁあああああああああ(;゚Д゚)! わ、私とした事が何て大きなミスを犯してしまったというの!?」
「……お前、バレないと本気で思っていたのか(。-`ω-ก)?」
「ええい、このまま捕まってたまるもんですか!」
するり、とロイドの拘束から逃れるイノシシ娘。
「何……俺の拘束を振り解いただと!?」
「フッフッフッ……何時も何時も、先輩のアイアンクローの餌食になってますからねぇ。外し方を色々と勉強した甲斐がありましたよ!」
「ええい、いらん努力をしおって!」
「ロイド先輩、取引しましょう!」
「取引だと? ふざけるな、何の目論見があるかは知らないが、これから俺はお前に教育的指導を――」
「もし、私をこのまま見逃してくれるなら、シルクさんのおもちのサイズを教えちゃいますっ!」
「えぇっ!? ちょ、ちょっと、ルディアさん、そ、それは……///」
真っ赤になって、手をパタパタするシルク。ロイドの反応は――。
「…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………お、俺が、そんな悪魔の囁きに耳を貸す男だと思っているのか! この守護騎士ロイド・グラスナーを見くびるなよ m9( ・ω・)!?」
断固拒否するロイド……顔を真っ赤にして、鼻血を垂らしながら。心は屈せずとも、身体は正直なようである。
「ロイド先輩……そんな鼻血垂らしながら言っても説得力ないですよ( *´艸`)」
「はうぅ……ろ、ロイドさん……///」
結局、この後……ロイドにお仕置きされたルーちゃんは、後頭部を掴まれた状態で迷惑を掛けた女性達に謝罪する事となったとさ♪
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