裏話#9
#9 魔道具
前回は魔法鉱石と魔法石の解説だった為、今回は魔道具について解説したいと思います
その1 魔道具とは?
魔道具とは、魔法鉱石や魔法石に付与魔法で魔力を込める事で作製された道具の事です。歴史上、初めて誕生した魔道具は1000年以上前に聖王アヴェルが作り上げた最古の魔法剣の柄である“始源の柄”です。
アヴェルの盟友であった大魔術師ユリウス・ラングレイは始源の柄の誕生を見た事から、他にも魔法効果を持った道具を作製出来るのではないかと考え、魔法鉱石に魔力を付与する付与魔法を開発しました。
しかし、闇雲に魔法鉱石を使い続ける事で魔法鉱石が枯渇する事を危惧したユリウスは魔法鉱石は重要な魔道具のみ使用、それ以外の魔道具は人工的に生産可能な魔法石を使用する事を決めました。
その2 魔道具の種類
魔道具の種類は多岐に渡ります。ここでは、いくつか紹介したいと思います。
魔法剣の柄
魔法剣を発動させる為に使用される。作中では、主に聖王国の守護騎士達が使用している。
守護騎士就任の際、柄を所有していない家系の人間には属性に対応した魔法鉱石が与えられる。
先祖代々、魔法剣の柄を受け継いでいる家系も存在し、作中ではアークライト家やローエングリン家が該当する。魔法剣の柄を受け継ぐ家系が断絶した場合は、その家系に連なる血筋の人間へ譲渡、あるいは聖王国に回収される。
断絶したアークライト家の場合は、末娘が嫁いだフォーリンガー家に譲渡されている。
血筋が途絶えて回収された場合の魔法剣の柄は、新しく就任した守護騎士に与えられるか聖王国の宝物庫に保管される。
結界用魔道具。各国の主要都市や町、村に設置されている柱状の魔道具。
頂上に光の魔法鉱石である“光魔石”がはめ込まれている。光魔石に結界術が付与されており、光の力が宿った結界が張り巡らされる。
光の力は深淵の軍勢に絶大な効果がある為、その力による結界を突破する事は深淵の軍勢には極めて困難。但し、魔法鉱石に付与した結界術の魔力は時間経過と共に薄れていく為、定期的に結界術を付与する必要がある。
また、結界に綻びが生じる事もあり、本編第10話で深淵の軍勢が王立学園上空の結界の綻びから侵入している。
飛行船
飛行用魔道具。ディゼルが守護騎士を務めていた聖王国歴720年代の頃は、まだ研究途上の魔道具だった模様。
人間の頭くらいの大きな風の魔法石で稼働しており、万一魔法石が砕けた場合の為に飛行船の各所に補助用の風の魔法石も設置されている。
空を飛行可能な深淵の軍勢対策の為に光の魔法石も搭載され、船体に光の力による結界が纏われている。
通信球
相手に言葉を届ける通信魔法を遠距離に居る相手に伝える為の魔道具。現実世界に於ける携帯電話に該当する。
通信魔法は、比較的距離が近ければ普通に会話可能であるが、距離が遠ければ遠いほど通信が困難になる為、緊急時の連絡の為にこの魔道具が開発された。
冷蔵用魔道具
食材などを保管する魔道具。現実世界の冷蔵庫に該当する。
家庭用サイズ、飲食店用サイズの物が存在する。
調理用魔道具
食材を加熱調理する為の魔道具。現実世界のガスコンロに該当する。
火そのものが出るタイプ、火が出ずに加熱出来るタイプのふたつが存在する。
映像用魔道具
遠距離の景色や遠距離に居る人間を映し出す魔道具。飛行船同様、聖王国歴720年代の頃は、まだ研究途上だった。
感知魔道具
主に重要な施設などに設置されている魔道具。建物に入る人間が危険物などを持ち込んでいる場合にそれを感知し、警報を発動させる。
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