裏話#8


 #8 魔法鉱石と魔法石

今回は、魔法鉱石と魔法石について解説させて頂きます。



 その1 魔法鉱石

魔法鉱石とは、大陸各地で採掘可能な魔力に反応する特殊な鉱石の事です。所持する者の魔力によって形状変化するという特性を持ち、守護騎士の場合はこの鉱石に自身の魔力を込める事で魔法剣の柄を作製しています。


記録上、魔法鉱石が初めて確認されたのは1000年以上前――後の聖王アヴェルと大魔術師ユリウスによって発見されました。魔法剣使用による肉体への負荷を軽減する術を求めていたアヴェルは、ユリウスの勧めで発見した魔法鉱石で魔法剣に用いる柄を作製、これが魔法鉱石が使用された初めての魔道具となりました。


魔法鉱石で作られた魔道具は、半永久的に力を失わないという優れた特性も備えています。それゆえに悪用の危険性もあり、重要な魔道具以外への使用は各国で結んだ条約によって禁止されています。



 その2 魔法鉱石の種類

魔法鉱石の種類は、全部で7種類。下記の7つが該当します。



 炎魔石えんませき

火の力を秘めた魔法鉱石。


 水魔石すいませき

水の力を秘めた魔法鉱石。


 風魔石ふうませき

風の力を秘めた魔法鉱石。


 地魔石ちませき

地の力を秘めた魔法鉱石。


 雷魔石らいませき

雷の力を秘めた魔法鉱石。


 光魔石こうませき

光の力を秘めた魔法鉱石。


 統魔石とうませき

天光雷地水火風を統べる、この世に一握りしか存在しないとされる魔法鉱石。

“始源の柄”の作製以外に使用されたという記録は無い。



 その2 付与魔法の誕生 

聖王アヴェルが始源の柄を作製したのを受け、大魔術師ユリウスは魔法鉱石を使った道具の開発に着手します。様々な試行錯誤の末、ユリウスは魔法鉱石に魔力を与える事で効力を発揮する魔法の開発に成功。


完成した魔法の名は付与魔法――現在も使用されており、魔道具作製には欠かせない魔法となっています。


付与魔法に秀でた魔術師は付与魔術師と呼ばれ、各国の王城に勤務、自身で魔道具を作製して販売する工房を経営するなど多方面で活躍しています。 



 その3 魔法石の開発

天然資源である魔法鉱石を闇雲に採掘しては枯渇してしまうと危惧したユリウスは、魔法鉱石の解析に専念。研究の末に、簡易版の魔法鉱石といえる“魔法石”の開発に成功しました。

魔法石は、半永久的に力を失わない魔法鉱石と異なり、使用する毎に摩耗して最後は砕け散って力を失います。現在、大陸各地で使用されている日常的な魔道具の殆どには魔法石が使用されています。



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