裏話#6
#6 設定集1
その1 性別変更
本作を書くに当たって、実は当初の構想では女性主人公の物語を考えていました。つまり、番外編に登場するディゼルの女性版であるディアナが主人公の予定だったのです。
しかし、作者の文才では女性主人公が上手く描けないかなと感じて、現在のディゼルに主人公を変更しました。ディアナの設定自体は面白かったので、本編とは関係ない番外編のキャラとして登場させていますw
その2 ディゼルとアリア姫の出会い
本編では、守護騎士になったディゼルがアストリア陛下からの勅命でアリア姫の護衛騎士に任命されました。その後、湖で深淵の軍勢に襲われている姫を救ったところがふたりの出会いとなっています。
当初の構想では、騎士団総長である父ウェインの計らいで幼い頃から聖王宮に入る事を許されていたディゼルが母である王妃が早くに亡くなった事で寂しい思いをしていた幼いアリア姫と出会い、彼女を励ますといった出会いにしようと思っていました。そういった経緯から、最初はふたりを幼馴染の設定にしようかと思っていましたが、物語をスピーディーに展開したい為、守護騎士になったディゼルがアリア姫の危機を救うという出会いに変更しました。
幼馴染設定も良いのですが、突然の出会いという展開が捨て難かったオイラのワガママを押し通しました(笑)。
その3 守護騎士の人数
聖王国の精鋭騎士である守護騎士、彼等は聖王国騎士団の騎士達の中から選抜されます。守護騎士の設定を考えた時、総員――つまり定員は何人にしようか、と少し悩みました。丁度、その頃に水滸伝を読み終えた事もあって108人にしようかなと思いましたが……多過ぎると思って、没にしました。
次に思い浮かんだのはソロモン72柱……72人でも、まだ多いかなとこれも没に。最終的に50人前後くらいかなと感じ、赤穂四十七士の人数である47人を守護騎士の総員に決定しました。
その4 序章5の展開の変更
当初の構想では、ディゼルは深淵の王からグラン隊長を庇って戦死。その後、長い年月の末に転生するという流れでした。
しかし、転生系の物語にすると成長して活躍するまでに時間が掛かりそうなので、異空間に飛ばされて脱出した先が遠い未来という時間転移系の物語に路線変更しました。
その5 別の国で活躍する展開
これまた、当初の構想のひとつとして考えていましたが、ディゼルが異空間から脱出した先を聖王国以外の国にしようかなと考えていました。しかし、縁も所縁も無い別の国で活躍させるのは難しいかなと、結局は没にしました。
その6 闇堕ちするディゼル!?
これも当初の構想の中にありましたが、かなり救いようのない後味の悪い結末にする予定でした。
現在の内容では、遠い未来の聖王国に来たディゼルがリリアの護衛をする展開になっています。しかし、当初の構想のひとつに辿り着いた遠い未来では聖王国がディゼルが居なくなった事や戦力が疲弊していたところを聖王国の領土を虎視眈々と狙っていた他国に攻め滅ぼされてしまい、その際にアストリア陛下やグラン隊長も殺され、アリア姫も無残な最期を迎えてしまう事に。
聖王国だった地は侵略国の領土となり、全ての事実を知ったディゼルが絶望の末に闇に堕ちてしまいます。最終的には、大陸中の国や深淵も全て滅ぼし尽くしたディゼルが血の涙を流しながら壊れたように笑い続けるところで物語が終わるという内容を考えていました。
……しかし、遠い未来に来た事でさえショックなのに、この展開はあんまり過ぎた為に最終的に没になりました。というよりも、こんな酷い展開の物語を書けない気持ちの方が強かったです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます