第53話 志歩の色仕掛けvs優の理性 1
あの女装外出から1週間と2日が経ち、ようやく俺たちは夏休みに突入した。
志歩たちのツアーは夏休みに入ってから約1週間後だそうだ。
つまり、今日から5日後に志歩たちはツアーに行くことになる。
その影響なのだろうか?
夏休みに入ってからというもの志歩のスキンシップが激しくなっている気がする。
今だってそうだ。
「ゆーくん大好き〜」
俺はベットに寝転んでいるのだが、俺に馬乗りになるようにして俺に抱きついてきている。
午前6時に起きてから、今6時50分までの50分間ずっと抱きつかれている。
いつも7時には開放されるので待っていたのだが今日は違った。
「ゆーくんっておっぱい好きだよね?」
「ん!?」
とんでもない爆弾発言が飛び出した。
しかし、正直な所好きではある。
というか、男ならみんな好きだろう。
ロリコンなら話は別だが、大方は巨乳好きなはず。
え?合ってるよね?
「さ、さぁ?」
俺はそう曖昧な返事をした。
好きだと言ったら志歩が見せてきそうだし、嫌いだと言ったら「なら好きにさせてやる!」とか意味わからない事を言い始めて結局見せてきそうだからだ。
こんな感じの中途半端な回答がベストだろう。
「ふ〜ん、これでも?」
その声が聞こえた瞬間、俺は目を瞑った。
多分服を脱いで下着姿になっているか、自分のおっぱいを握ってるかのどちらかだろう。
それが自然と察知できたので俺は目を瞑り周りを見えないようにした。
「ゆ〜く〜ん、目開けて〜」
最近、というか前から思っていたのだが、志歩もしかしなくても痴女なんじゃないだろうか?
自ら露出するし、今だって見せにきている。
すると、まつ毛を掴まれた。
「目〜開けて〜」
「痛い痛い!」
まつ毛が抜けるんじゃないだろうかという力で引っ張られた。
目に光が差し込んできて、だんだんと視界がはっきりとしてきた。
「ん!?」
俺は鼻血を出しそうになった
それもそのはず、志歩はさっきの2つのどちらでも無かったからだ。
ふっつーに、半裸だった。
前に旅行で見たところが丸ごと晒されている。
なんなら旅行の時より近い距離なので、もっと鮮明に見える。
「早く服着て……」
「やだ」
「なんで即答!?」
見たのにまだ満足しないのか。
もしかしたら本当に痴女なのかもしれない。
「退いてくれえぇぇぇぇ」
このままだと本当に鼻血が出てしまいそうだ。
「やだ〜」
なんと志歩が半裸の状態で抱きついてきた。
胸の感触が直に伝わる。
なんなら鼓動まで感じる。
「ねーねーゆーくん、シちゃう?」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
志歩視点
〜優が寝ている間〜
「絶対にエッチしてやる!」
私はそう宣言していた。
ずっと我慢していたがもう我慢ならない。
前の旅行でもわざとタオルを外したのにゆーくんは鼻血を撒き散らしただけで終わってしまった。
一緒に暮らしてから何とは言わないが全くする事が出来ず、とても溜まっていた。
ゆーくんは欲に流されやすいタイプだと思っていたのに、全然私の色仕掛けには流されない。
(私の身体に魅力ないのかなぁ……)
そう思ったが、あの時鼻血をぶち撒けたということは少なくとも私の身体に興奮はしているのだろう。
そうだ!寝起きを襲えば良いんだ!
男の子は朝興奮しやすいみたいな事を聞いた事がある。
よし、やってみよう!!
そう考え私はゆーくんの上に乗り、抱きついた。
後書き
2作を毎日連載するのは素人の俺には厳しかったみたいなので、平日の更新を2日に1回にします。
もしかしたら連続で投稿することもあるかもしれません。
その分面白い話を書くように頑張ります。
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