第24話 試験勉強
「テスト2週間前になったから皆んな勉強始めろよーー」
「はーい」
京葉学校は入学して結構すぐに力を測るためにテストがある。
だから頑張らないといけないんだけど……
「特にそこ2人な」
「はい」
釘を刺された。
ロクに提出物出さずに遊びまわってたんだから当然と言われれば当然か。
というか、それ以前に家で集中出来るかという不安がある。
前みたいに気が散りまくって集中できないなんてことになったら補習確定だ。
補習になるなんて絶対ごめんだね。
帰宅後…
「どこで勉強するよ?家?」
「うーん、よし!ならあそこで勉強しよう!」
「どこ?」
「ここ!!」
そう言って若干エロス雰囲気を纏ったホテルの写真を見してきた。
「ここで保健の勉強をーー」
「却下、真面目に考えてください。あと今回保健ない」
「はい。じゃあここ!」
「綺麗だな……」
志歩が見せてきたのは森島カフェという場所だった。
カフェ敷地内に木が生い茂っていて、落ち着いた雰囲気だ。
「そうと決まったらレッツゴー!」
「勉強道具持ってかなくてどうすんだ」
「忘れてた……」
行く前から不安になった。
10分ほど歩くと住宅地の中に木が生い茂って場所が見えてきた。
(随分と異質だなぁ)
一箇所だけ木がたくさん生えてるから違和感しかない。
代わりに発見されやすそうだが。
ちなみに今日も志歩はあの時の変装をしてきている。
入り口に着くと志歩が何かを見て悩んでいた。
「何を見てるんだ……」
メニューと睨めっこしていた。
「今日は食べにきたわけじゃないからな?勉強しにきたんだからな?」
「えーーー」
やっぱりか。
なんかやたらと写真の下の方に美味しそうな料理が映っていると思ったらそういうことだったか。
「じゃあ勉強終わったら食べていい?」
そう言って上目遣いを利用してきた。
(それやられると俺拒否できなきなるじゃん!」
「うん……いいよ……」
「やったっ!」
お金の心配もあるがそこは考えてくれていると願って入店した。
「ここの席にするか」
窓際で1番落ち着きそうな席にした。
「勉強中は飲み物だけにしてよ……?」
「それは分かってます!」
その後俺はアイスコーヒー、志歩は抹茶ラテを頼んだ。
そしていざ勉強を始めると普通に集中できたので、いつの間にか3時間くらいが過ぎ去ってしまっていた。
「終わったーーー!食べよう!」
「やっぱり俺も食べよ」
やっぱり勉強してたらお腹が減ってしまった。
メニューは……これか。
そして値段を見て固まった。
高くね?普通にこれテスト期間毎日来てたら金消えるんだけど。
「あの、志歩さん?毎日頼むのはやめて下さいね?」
「善処します!!」
出たよ、絶対に善処しない善処。
取り敢えず頼むか。
「えーっと、抹茶ラテと抹茶クリームパンケーキとポテト下さい!」
めっちゃ頼むやん……
「俺はホットドックで……」
そして帰る頃には俺の財布は新品同様中がすっからかんになっていた。
後書き
テストから解放されたのでまた頑張ります!
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