第8話 かぐや姫は再来する?

「どうしてわたしたちがあなた達に関与しないか」ですって?

あなたたちが「ブラジルの高校生に関与しないの?」のと同じよ。

言葉も違えば、文化も違う。

そして、人類はこう思うわね。

「こわい、治安が悪い。受け入れなかったらどうしよう」ってね。

わたしたちには、それはないわ。

むしろ、いつでもウェルカムドリーム。

ただ、巣立っているから戻りたくないのよ。

わかるかしら。

いまでも全力でサポートしているのよ。

サポートしていなかったら、わたしの話「竹取物語」もできなかったんだから。

わたしをわたしとして受け入れてくれる人は大歓迎よ。

お月さまだって、どこだって連れて行ってあげるわよ。

そのときは、タケノコの刺身を食べましょう。

かぐや姫より。



ぴし〜〜ん・いまから人類友達計画【特別サービスぶっとび授業】よ。

『「わたしたちと触れ合う条件について、お・し・え・て・あ・げ・る」

・国境をなくすこと

・争いをなくすことね

えっ、もうできてる?

バカを言うんじゃないの。

自分たちのことになると急に疎いんだから。

スポーツもビジネスも争いよ。

勉強して誰よりも出世してお金持ちに?それも争いよ。

これが、本当に争いじゃないと思っているわけ?

戦争をするよりかは、直接的に命をかけていないからマシになったわ。

スポーツもコロッセオの剣闘志よりはサッカーやラグビーになり、直接的に命を落とす確率は減ってマシになっている。

ビジネスも直接的にヒットマンを雇うのは割に合わないため、間接的に追い込むやりからをしマシにはなっている。

けど、すべて争いね。

人類は争わなくても、やり遂げることができるわ。

協力している人は、上手くいくわ。

「国境をなくす」と聞くと、すぐに多文化を取り入れるように錯覚もしているわ。

竹の根付いている地域にユーカリを持っていったらどうなるかしら?

当然、気候が合わずに多くが枯れるけど、少しは生存する自然界の争いが活発になるわ。

ユーカリの生えている地域に竹を生やそうとしても同じ。

その土地には、そこにあった生態系になっているのよ。

それを許容して、国境をなくせばいいの。

タケノコの刺身が食べられる地域は、タケノコの刺身として最高なのよ。

ベジマイトや納豆、ヨーグルトなどその食文化は多様なのよ。

国境をなくすというの、統一のものにするのではなくすべてのことを許容することなのよ。

他国を許容できれば、戦争も政治的問題もなくなるわ。

結局、人類はどこかで人を許容できていないから争うの。

国境をなくすことは、争いをなくすことと密接に関連しているわ。

わかったかしら?タケノコの刺身のパーティーをする重要性が』


相変わらず、変わらないかぐや姫なのであった。

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