第6話 かぐや姫は月にいない?

ある日のことでございます。

わたしことかぐや姫を、月に住んでいると勘違いしている人が大多数います。

実際のところ、月に定住して過ごすことはありません。

それをこれからかぐや姫自ら、ご説明してくれるそうです。

「小学生の頃、友達のお家にお泊りをして遊んだことがあるでしょう。

毎日、私は友達の家にいくの。

その1つに月があるだけなのよ。

だから、わたしが月にかえったというのは一つの表現であって語弊よ。

考えて、みて。

野蛮人の人類に見られるかも知れないから、裏側からしか乗り降りできないでしょう。

もちろんステルス機能で、月の表面にも不時着できるわ。

宇宙船を不可視化できるわ。

人類の生態を知るには月は格別に条件が良くて、もってこいの場所ね。

ま、月作ったのも宇宙人なんだけど。それは『ひ・み・つ』

けど、近頃の人類も不可視化を撮影しようとさまざまなレーダーで見ようとしているわ。

さすがね。人類もこの段階に踏み込んできた。

わたしは、うれしいの。

えっ、なんでですって?

求婚をするだけのお猿さん(悟空ちゃんはまた別)が、成長しているのよ。

竹が、庭木に毎日成長するように嬉しいの。

本当のことをいうと、そんなことしなくても、わたしは情報を隠すつもりはまったくないのよ。

国や組織が、一生懸命隠しているのよ。自国のためにステレス機能や反重力浮遊装置を欲しがっているから公にできないだけだけどね。

ただ、あなたたちが暴力・不正をやめ、友達としてわたしたちをみるようになったら、そのときは一緒にタケノコの刺身のパーティーをやりましょうね。

ちまたの人類の情報で

「月はホログラムだ。宇宙はホログラムだ」

とキーキー言ってるみたいね。

キーキー言うのは、悟空ちゃんくらいで十分よ。(あっ、これは悟空ちゃんに内緒ね)

はっきり言うと、

地球もホログラム。宇宙もホログラム。すべてがホログラムよ。

もちろん、わたしもホログラム。

・・・・・・

はい、人類はすぐに思考が停止するわね。

わたしからはっきりホログラムを説明するわ。

頭を空っぽにして聞いてね。

存在とは、残像なのよ。

残像はホログラム。

以上。

だから、存在である地球もホログラム。

月もホログラム。

宇宙もホログラム。

そのホログラムは無限にあるのよ。

わたしの友達がいっぱいいて、あちこちに泊まりにいけるようなものね。

人類はあまりにも、一つの場所に固着しすぎてるわね。

小学生の頃にお泊りで、違う友達の家の中がどうなっているか、楽しみにしてたわね。

そこの家には、そこの家のルールや生活があるわ。

いろんな家を見て回るようにしたら、良いところを取り入れてどんどん生活の質が上がるわ。

だから、どんどん友達の家に遊びに行きましょう。タケノコのパーティーをしましょう」


ノリノリでこの日は、月で過ごしているかぐや姫からのちょっとしたアドバイスでした。

「説明は、あまり上手くないから許してね。うんじゃ、またね」

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