第102話 母の卒寿祝い

おめでたい事なのに イライラするのは良くないなぁと思いつつ、イライラしている。


思えば、父の米寿の時は平和だった。

私が「ここどう?」と送った店を 姉がいつの間にか予約していた。姉に仕切らせておけば大体問題は起きない。しかし今回は母が「ひ孫たちがピョンピョン

しても良い場所がないかしら」と言ったので

姉にしたら「公民館とか借りる?」と言う発想だったらしいのだが、私が提案したのは「バケーションレンタル」(別荘一棟貸切)

姉の経済感覚を考えたら、姉に予約は出来ない。

「私が払うからどうかな」と提案してみたが

「姉の許可制」みたいな状況になってしまった。

母が「そこにしたい」と言えば、鶴の一声で決まるのだが、母は果たして、、どうしたいのだろう。

まずはそこを聞いてみないと。来週末にでも聞いてみよう。もし卒寿でのレンタルが流れたら、合同誕生会をすれば良い。私と息子と母の誕生日は近い。

もし卒寿で使えれば、じっとしているのが苦手なサイズの子供を抱えた孫たちは、きっと喜んでくれるだろう。どちらに転んでも、きっと 私と母は楽しい。

みんなが元気でさえいてくれたら

きっと全部上手く行く。

待とう。そしてみんなの気持ちや状況を

受け入れよう。

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