第9話 サンタが街にやってくる

サンタが街にやって来る

の英語の歌詞の事を考えていた。

昔はというか以前は

物事はもっと単純で

幸せを謳歌する事が出来ていた気がした。

まぁ、以前の幸せは記憶の中で美化されていて

その時はその時で色々な問題はいつも山積していたはずなんだけどね、忘れておく事が出来た。

Leave your worries behind て事がね

何年か前、クルーズ船で旅行をしていた母娘が

テロに巻き込まれて亡くなったニュースがあった。

何年もお金を貯めて、楽しみにしていた旅行。

というのがニュースで言っていた事なのか

自分が想像した状況なのかはもう定かではないが

有り得る状況ではある。

日本人の多くはそう金持ちではない。

でもコツコツ頑張れば少しの夢を叶える事は出来る。

希望が持てるのは衣食住が足りてこそだ。

他人のそこがどうか を無視し続けていれば

手痛い何かに巻き込まれる事は、どうしてもたまに起きる。旅行というのは他人のテリトリーに入るのだから安全ではない。

集合住宅はひしめき合う一軒家に比べたら比較的平和だが、自殺をしてしまう人がどんな事に追い詰められていたのか、知る由もない。

話がしたい。話が聞きたい。

ぎゅうぎゅう詰めの家と家の境にある鈴なりの渋柿を見た。

お隣さんのベランダからあれを採って干し柿にして

みんなで食べる事が出来たら良いのに。

現実は、柿が生えているお家の人は

高い所になっている実をどうする事も出来ずにいる。

お隣さんは、隣の柿を勝手に採るわけにも行かず

落ちて来る柿でベランダや敷地が汚れるので困っている。私を含め周囲の他人は介入出来ずに困っている。

介入出来ないのは、恐らく当事者側から「余計なお世話」と言われかねないからだ。何か自分に出来る事はないんだろうか。お節介でも良いではないか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る