【実用】小説の書き方についてあれこれ考える -改訂版-

モデルケース2 サブキャラの履歴書

第38話 仮で作ってみたカレシ（対立）の履歴書

履歴書（厚生労働省バージョン）の記載項目

　◆（写真を貼る位置）

「育ちの良さが反映された価値観で、清潔感ある髪型を好む。」「都内、住居の近くにある評判の良いサロンでカットしてもらっている。」「ファストファッションの服装を着回して、古着引き取りなどで常に数点以内になるよう整理している。」「ミニマリスト・断捨離」

　断捨離＝物質から解放され、ライフスタイルを見直すこと、精神主義

　ミニマリズム＝一点強調主義、余分を削ぎ落としたアートスタイル、必要最小限

　◆氏名・生年月日・性別

　ヒロインが現在アラサーで、舞台当時が平成に被るようにするため、ヒロインプラス二歳か三歳くらい？

　名前は降りてきたら付ける。

　◆現住所・連絡先（現住所以外に連絡を希望する場合のみ記入）・電話番号

「 早慶上智のいずれかの大学卒で、地頭は良い。」「ワンルームマンション住み、クソキッチンと呼ばれる小さなコンロ台で、なけなしの自炊意欲は大学一回生の時に摘み取られた。以後はほぼ外注。」「風呂はジムで済ませ、食事はコンビニ弁当や社員食堂。学生時分はバイト先の賄いで済ませる。意外とちゃっかり君。」「自宅の浴室を使わないのは掃除が面倒だから。室内はこまめに掃除している。」

　◆学歴・職歴

「早慶上智のいずれかの大学卒」「官僚を目指したかったが実力が足りず、そこそこの上場企業に収まる。不完全燃焼の自覚ナシ。」「食品流通系の企業でSDGｓにはほど遠い社会の実情を日々目にしている環境。けれど、流通の全体像が見えているわけではない。」

　◆免許・資格

　普通免許、大型二輪、あと船舶の操縦免許。親が持つクルーザー用。

　英検二級とTOEIC、簿記、その他職種に有利なものは貪欲に取得。野心というより無意識の心配性で、誰かが取ったと聞くと取る。

　◆志望の動機・特技・自己PR・アピールポイントなど

　社会運動系の調査で変動。後回し。「流されやすい性質を自分では否定している。」

　◆本人希望記入欄（特に給料・職種・勤務時間・勤務地・その他についての希望）

　表面に出したことは一度もないが、実は政府官僚になりたかった。バカにされるのを恐れて、口に出したことは一度もない。密かに目指して成績もトップクラスを維持してきたが、やはり足りずに夢破れる。知人に政府関係者が数人いたが、社会運動の胡散臭い連中と付き合い始めて縁が切れてしまう。そのことが傷になっている。

　JIS規格だとさらに追加

　◆通勤時間

　この男が住みそうな街、調査。巣鴨はまず間違いなく選択しない。

　◆扶養家族数（配偶者を除く）

　家族構成はハイソな両親と兄が二人。長男が家業を継いでいて、次男ともども独立済み。ともに独身。語りの時系列、舞台の頃は独身、語り現在地点では「？」

　◆配偶者

　舞台の頃は独身。

　◆配偶者の扶養義務