第28話 「設計図」が出来たら「ルール」を決める
んでは、なんとかして……ええ、なんとか頭をひねり倒して「設計図」を用意したとしましょうよ。でないといつまでたっても書き出せないので。そろそろ本題に行きたいじゃないですか、それでなくてもグダグダなのに、というワケです。
ハイ、今、作業机には「状況・人物・事件・テーマ」の四つが並んでいます。
……並んでますよー。後は、設計図自体を完成させる為に、最後のファクター「文章ルール」を考えていこうと思います。
この文章ルールというのは、大きいトコは「一人称か三人称か」から、細かいトコは「一文の長さ・句読点を置く位置の平均値」とかまでを決めておくというものです。一人称か三人称か、という設定は『一人称なら、地の文「私」を主体に置くのか、物語言説内の「私」が主体になるのかを決める』ことであって、ザックリした一人称という程度の意味ではありません。あと、描写の密度とか、装飾語の程度とか。
ザックリしたところとしては、文章の雰囲気なんかもここで決めておきます。暗いトーンなのか、硬質な文体なのか、幻想文学かリアル路線かとか。これを厳密なトコで考えるなら「語り部がこの出来事を語っている現在地点で、この出来事をどう捉えているか」が反映されるはずなので、そのように書かねばならないはずです。
悲惨だったなぁ、と思ってるならそういう語りになるか、何か想いがあって飄々と語るなら当然ながらその想いは物語言説の方で読者に読み取ってもらえるように何らかの手を打たないといけない、という具合です。
こういう細かいルールが出来上がっていくはずなんで、メモ無しでは書けないと思います。トリ頭の私なんかはもうぜっっったいに、書けません! メモだらけになります。
そしてですね、これが肝心要なんですが、このルール一つ一つをまた精査しないと割と現時点ではポンコツだったりするんですよね、経験談。
だって、一つのルールは必ずと言っていいほど長短があり、他のルールとブッキングしたりしますもの~。(笑
追記:
これ、一つ一つのルールは当然ですがその効果を考えて決めます。なので時には執筆時にメソメソと泣くハメに陥るんです。けれど経験上言えるのは、一度決めたルールはなんだかんだで途中変更が出来ないってコトですよ。だからそういう作品の時はもう必ずって感じで、血反吐はきながら最後まで書くか、ギブアップで執筆断念するかの選択肢が待っている、という感じですわ。あと最初から最後まで書き直すか。
楽に書けるようにするために決めるものじゃないんですよね、このルール……。
(私の作品がエタる理由は、逃避行為で脳みそが新しいストーリーをガンガン生み出してきてそっちに乗り換えちゃうせいですけどね……orz)
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