作品作りの正しい手順を考える
第25話 計画的に描写するには設計図が必要
前のページで身も蓋もないこと書いちゃってますが、ヘタクソな小説文体作品よりも普通に書かれた説明文体の作品の方がまだ読みやすいです。とりあえず何が書いてあるのかがストレスなく読み取れますから。経験談。
説明文で書くと、それはそれでサクッと書いちゃうから味も素っ気も無い読後感なワケなんですが、それでもイミが解るだけマシ、てことになっちゃうんですよね、小説文のヘタなヤツよりかは、って。体験談ですよ? 思い出しながら、そういやこういうコトかな? とか考えながら綴ってます。今。
ヘタクソな小説文の作品って、読者がまだ興味を持ってないのに回りくどい書き方をして焦らしてくるんです。そういう文体なんで仕方ないんですけど、勿体ぶってる作者の態度が滲んでいるみたいに感じるわけです。言いたいことをスパッと書けばいいのにそのホンネの周辺から埋めるみたいにダラダラと回りくどいことを書く、と見えちゃうわけです、ヘタゆえに。思い切りブーメランで胸が痛い。(笑
ヘタクソな小説って、読者からしたらそう思えるヤツなんですよ。小説文体で書いてあるヤツなんかは特に、回りくどくてイライラする、て。他にも色々足りないモンがある上に、です。私もこれは出会ったことが何回もあります。
ずーっと昔に書いた自作品なんか本当にヒドい出来で、だけど当時の思惑なんかも覚えてたりするから、余計に痛々しいというね。その原因が「構成」です。
漫画や映画のような視覚情報主体のメディアのつもりで構成しちゃうからなんですけど、情報伝達の順序を間違っちゃうんでしょうかねぇ、要らんトコから伝達し始めてたりします。漫画なら背景がパッと映ってそれで必要情報が伝わるじゃないですか、コンマ何秒で。しかも人物とセリフとセットのコマで。ところがこれを文字で同じようにやっちゃうとコンマ何秒じゃぜんぜん足りない文字数で風景に何があるかをダラダラ読ませちゃうことになるわけでさ、これが読者からしたらストレスなんですよねぇ。そこからかよ!?て。
しかもその風景が、何行、何千文字と費やして、他の情報より先に読めってな感じで出してきたくせに、その辺のテンプレ異世界モノの背景でした、てなったらどうですか、て。一事が万事その調子でやられたら、キレ散らかしたくなりませんか。
キャラとかでも同じですよ、類型のキャラなんか幾らでもいそうな凡庸キャラのくせに、主役だヒロインだって言って事細かに容姿とか語られてもねぇ、て。その文章がまた凡庸で何度も見たようなフレーズで、アーモンド型のまなこが……て。まなこかなまこか知らんけど他に表現法ないのか、てなります。
そういう一切合切を避けるには、設計図が必要なんですよね。
あと、色んな矛盾を潰すためにも設計図をまず作っておかないと、私みたいに第一稿を丸々書き換えるハメに陥ったりするんですよね。ものすごく非効率です。今書いてるホラーモノの作品も、第二稿でかなり手を入れないといけない状態です。
キャラクターの容姿や癖を設定すると、その設定はストーリーに影響を与えます。
なのでキャラの設定が出来てないとストーリーは文章にできない、となります。
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