地の文の「お前誰やねん?」を整理する

第13話 作者ほど真剣に読者は読んでくれないからね…

 そうなんです。そもそもで、地の文に違和感を覚えたり謎の存在を発見したりして「誰やねんお前?」となる読者さんとなると、かなりの少数派なんですよね。


 普通の読者さんはこんなコト、ほとんど気にならないそうなので、これはもともとそういう、気になってしまう少数派の同士に向けて書いているだけなのです。


 一般的には、一人称の地の文にはモノローグと言われる独白部分と、説明文とか描写文とかが入っている、という理解をするんだそうです。ははは。……だからその説明文だの描写文だのを書いてるんだか読み上げてるんだか知りませんが、それをやってるのは「どこの誰やねん?」と言ってるんですけどねぇ。


 それって、構造的にはどういう解釈になるんでしょうか?

 作品は誰が語り手でどういう状況で語っていることになるんでしょう? 


 独白と説明とを切り替えながら語っているなら、それは過去を語っているのでしょうか、現在進行形でしょうか。独白が現在地なのか説明が現在地なのかどっちでしょう? 時間軸で見るとさらに混乱してしまうんですが。都度で語り手が変わるんでしょうか。


 語り手が地の文として物語を語っている、それはいつ?






 しかしながら、こんな面倒臭いことを考えてウンウン唸っているような人は少数派だそうです。多くの読者は気にしないそうなので、そこまで恐れる必要はないみたいです。作者だけの問題で、気になって筆が止まる人だけがこの問題と向き合えばよい話だというわけです。これを原因に読者に読んでもらえないかも、とかの心配は無用だと思います。(笑

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