第43話 ナンプレ部へようこそ!

「ナンプレ部、入部希望の子かな? だったら図書室の中にどうぞ。

 うん、ここはナンバープレースをやる部活だよ。合ってる。

 ナンバープレースって難しそう? はは、そうだね、最初はなんでも難しいものだよ。

 さて、ナンバープレースを解く前にこのナンプレ部について説明しておきたいことがあるから聞いてくれるかな?

 ここはかつてナンバープレース部だったのが、一時的にナンバープレート部になったっていう奇妙な話がある部活なんだよ。……ははは、意味がわからないだろう? 僕もこの部に入った当初はわけがわからなかったよ。僕が入ったときは、個性豊かな先輩ばかりだったからねぇ。

 ナンバープレート部、なんて意味不明な部活だったけど、あれはあれで楽しいものだったよ。今はナンバープレース部になったけどね。

 お、君は文化祭見てくれたのかい? 凄かっただろう、日本地図。興味のない人から見れば何やってんだって感じだけどね。

 今はナンバープレース部だ。だけどね、僕はあの文化祭の地図や……他にも様々なナンバープレート部の活動を知って、ナンバープレート部もそう悪くない部活だなって思うようになった。

 だからね。僕はナンプレ部がナンバープレート部であったことを誇りに思っている。今はナンバープレース部だけどね。

 でも、ナンバープレート部、なんてヘンテコな部活があったことを、少しでもいいから伝えていきたいと思っているんだ。──だからここはナンバープレート部でも、ナンバープレース部でもなく、ナンプレ部なんだ。

 気に入ってくれたかな?

 お、入部してくれるの? ありがとう!

 僕は部長の桜坂純也。歓迎するよ。

 ナンプレ部へようこそ!」


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ナンプレオタクの集い 九JACK @9JACKwords

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