第15話 さっさと図書館に入りたいよぉ……(泣)
もう色々ぐさぐさ刺さって抜けないのは諦めて、発端処理しちゃおっか。
「で、部長。結局何が奇跡だったんですか?」
「おおよくぞ聞いてくれた桜坂同志」
次から次へのサブキャラ登場で追いやられてた主要キャラが水を差し向けられて魚のように生き生きとし始めた。
何故わざわざ僕の名前に"同志"とか着けるのとかもう僕はツッコまない。ツッコまないよ。
「実は……この数字をよく見てくれ……」
む、と袖ヶ浦ナンバーのプレートを見る。十秒ほど眺めて……気づいてはいけないところにちゃんと気づいてしまった。
ナンバープレートには上のご当地の名前の横に三つの数字が並んでいる。
その頭につく数字で、車種や用途などがわかるのだったか。
で、大きめのその車は3ナンバーというやつで。
袖ヶ浦 345
67-89
お気づきだろうか?
そうあまりにも単純。
「……数字が順番に並んでるだけじゃないですか……」
僕はもう俗に言うorz状態になりたかった。OTLでもいい。
単純すぎて涙も出なけりゃ笑いも出ないわ。
このためだけに僕と学は数十分を外で浪費する羽目になったのかよ……
散々な一日の始まりである。
「学、電源切っていいよ。中入ろう」
「ん? うん」
まあ、一つ苦難を乗り越えたのだから、あとは無難に過ごせる。
だなんて、
許してくれなかった神様、ぶん殴っていいですか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます