セッ〇スしないと出られない部屋 VS 魔法少女
漢字かけぬ
第1話 どうしてこうなった!!!!
ー #異空間 #少年視点 ー
「ついに捕まえたぞ、
魔法少女 ”
ピンク髪にフリフリな衣装!ついでにイイ香りがする!!!
トレードマークは仮想通貨の企業ロゴがびっしりと並んだマントだ。
よく分からない怪人から貰った箱を展開して
ついに彼女を手に入れることができた!!!
「ふーん、古典的なトラップ。
ニチ〇サのヒーロー番組に間に合わないじゃん」
なんせセ〇クスしないと出られない部屋だから!!!!
ヤスムちゃんが色々試してるけれど手ごたえがない、
というかチェーンソーで破壊できるものなの?
「ここにはカメラや盗聴器は無いゼニ」
語尾が圧倒的に終わってるモフモフのマスコット ” ゼニニン ” が
ヤスムちゃんに話しかけると彼女は武器を投げ捨て指パッチンで布団を出した。
「あー、そこの人電気消してくれる?
魔法エネルギー温存しないとだから」
枕カバーに消臭剤をかけながら僕に言うけどさ、
いくらなんでも無防備過ぎない?
「いやいやいや!僕は男で君は女、間違いが起こるかもしれないよ?」
「間違いなら起きてますよ、私を閉じ込めた時点で
魔法少女同士の縄張り争いが起きてます。
あなたの家は勿論、電気ガス水道といった
ライフラインは壊滅していると言っていい」
「え?魔法少女って仲がいいんじゃ?」
「それはカメラが回っている時の話、
敵を倒せばお金が貰える世界において助け合いのメリットは薄い。
ヒーローごっこで命落したくないし。
あっ、敵が異世界からくるって言うのはホントの話。
ライバル企業の店を破壊する依頼を受けてるから」
随分と生々しいんだな魔法少女って。
「証拠でも見せようか。召喚魔法 ” イイカンジニナンカデーロ ” 」
「呪文適当だな!!!!!」
カブトムシとクワガタムシを召喚し交尾させるヤスムちゃん。
するとギギギギという音と共に何もない空間に茶色のドアが現れた。
「やっぱり最近話題のトラップか。
その扉が出口、ただ今は出ないほうがイイかも。
爆炎の魔法少女 ” セヤケド ” ちゃん が蹂躙してると思うから」
「いやいやいや!褐色ロリで人気の高い彼女が破壊工作なんてしないって」
☆☆☆
笑いながらドアを開けると外の世界は火の海と化していた。
「や~けっけっけっけ。逃げるなー怪人めー」
棒読みな口調で腕を組みながらドローンに搭載された爆弾を投下する
セヤケドちゃん。
搭乗しているドローンには企業ロゴがびっしりだ。
たしか地上絵やピラミッドの保護団体もこの中にあったはず。
僕は扉を閉めてヤスムちゃんに謝った。
「分かればいいよ。魔法少女とはいえ企業の代理戦争の面もあるから。
目の前で少女が襲われていても、
スポンサーのサーバールームが襲撃されたらそっちに行かないとだし。
お金をもらう以上 ”
悲しげにヤスムちゃんが呟いた。
「でも・・・・・・もしあなたが本当の意味で世界を救いたいなら
魔法少女のチカラを与えてあげる」
「僕男なんだけど!!!!!!
超展開過ぎない!!!!!!
僕はヤスムちゃんとセック〇したいだけなのに!!!!!」
「なんの取柄もない少年と恋に落ちるわけないでしょうに。
魔法少女はアイドルみたいなもの。
私ですら1000万円プレイヤーだからさ、せめて同等の金額稼いでよ」
「なんか恋愛のハードル高くない?」
「別に変なこと言ってないよ?
かけっこが速い子はモテるし、お金持ちな子も同じ。
でも選択肢が多い子は普通の人間なんて相手にしない、
自分に釣り合ったパートナーを選択する。
これは誰でも経験があるはず」
「逆に僕が選ぶ立場になったらヤスムちゃんを捨てるかもよ?」
「それでも構わないかな。
魔法少女に憧れを抱く子は皆平和とかそういうのが目標だった。
私を含め ” 仕事 ” となった時点で
死んだ目で電車に乗るサラリーマンと同じ。
社会の歯車として生き続ける
・・・・・・これが最後のチャンス。
私と契約して魔法少女になってよ」にこり
「どこの営業マンだよ!!!!!!!」
結局僕は魔法少女となって悪と戦うことになった。
絶対なる魔法少女 ” エンペラーちゃん ”
白と黒の衣装を纏い、トレードマークのペンギン帽子を頭に乗せた
氷雪魔法の使い手。
真の魔法少女による平和の為に今日も例の部屋から出撃をしていく。
彼女と付き合うためとはいえ、
あの部屋が帰る場所となり魂が幽閉されたのは僕の方かもしれない。
ー セック〇しないと出られない部屋VS魔法少女 完 ー
セッ〇スしないと出られない部屋 VS 魔法少女 漢字かけぬ @testo
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