第26話 無事生還
エレクトロビックスパイダーが完全に息絶えたのち、バトルフィールドとして俺たちのことかこっていた。エレクトロビックスパイダーの蜘蛛の巣が完全に朽ちていた。
エレクトロビックスパイダーの体をアイテムボックスに入れた後、俺は戦いのダメージによって倒れてしまった……
目を覚ますと、俺はギルドの医務室のベッドに横たわっていた。体中が痛むが、それ以上に安堵感が広がる。リーフとルカの姿が見え、二人とも無事だったことに胸をなでおろす。
「よく頑張ったな」
とリーフが笑顔で言う。ルカも頷きながら
「本当にありがとう」
と感謝の言葉を口にした。
「兄貴に、シークが起きたって報告してくる」
とリーフ慌ただしく、医務室から外に出ていった。
ルカは医務室の窓際に立ち、外の景色を眺めながら深い息をついた。彼の表情には安堵と同時に、何か思案するような色が浮かんでいる。突然、ルカが俺の方を向いて口を開いた。
「俺とリリルは元々はDランクだった。お前らとエレクトロビックスパイダーを倒してなければFランクの冒険者まで落ちてたかもしれない」
唐突な話についていけず
「何のことだ?」
とルカにきく。
「僕とリリルは仲間の冒険者3名を死亡させてしまった責任を取らされて、Fランクに降格させられた」
「なっ!?」と俺が驚いた声を出すと、
「まぁ待ってよ、僕はパーティリーダー、リリルはパーティの回復役。仲間の命に責任を持たなきゃいけない立場だった。それだけだよ」と彼はどこか悲しそうな顔で
「そうか…」と俺は静かに答えた。
「でも、今回の勝利で、きっと新しいスタートが切れるはずだ」と付け加えた。ルカは少し驚いたような表情を見せたが、すぐに微笑んだ。
「でさ、僕とリリルからの提案があるんだけど聞いてくれる?」
「ああ、聞かせてくれ」と俺は興味を持って答えた。
「僕とリリルそして、シーク。君との3人でパーティを組ませてくれない?」
その提案に対する返事を口にしようとした瞬間、医務室のドアが勢いよく開いた。
「シーク!無事で良かった!」リーフの声が響く。彼の後ろには、リークとテックの姿も見えた。
「みんな...」俺は驚きと喜びを込めて言った。
リークが前に出て、「本当によく頑張ったな。お前のおかげで、みんな無事だ」と真剣な表情で言った。
テックも頷きながら、「お前、強いとは思ってたけどエレクトロビックスパイダーまで倒すなんて」と呆れたような顔で言っていた。
「テック。お前まで来てるなんて」と彼に俺が微笑みかけると、リーフが
「テックはアニキが入ってた防衛団の後輩なんだ」と説明してくれる。
「シーク、本当にありがとうな、お前のおかげで俺の仲間は誰一人としてかけずに帰ることができた」とリークが深々と頭を下げて感謝を述べる。
「いえいえ。あーでもしないと俺も死んでました、それに途中まで俺は完全に重りでしたから。
みんなで協力して戦えたからこそ、勝利できたんです」と俺は真摯に答えた。「一人一人の力が合わさって、初めてエレクトロビックスパイダーを倒すことができた。俺だけの功績じゃない」
リークは微笑んで頷いた。「そうだな。チームワークの勝利だ」
リークが続けて
「そういえば、お前宿に荷物とか置きっぱなしなのに、金あんまり払ってなかっただろ。俺がはらっといたぞ」という
「ああ、本当に?ありがとうございます。必ず返済させていただきます」と俺は感謝の言葉を述べた。リークは手を振って「気にするな」と言っていた。
ルカは俺の耳元で「ちょっと人増えすぎちゃった僕が、話した話は後で答えを教えてね。」
俺はルカに小さく頷いた。その後、みんなと談笑しながら、この冒険の余韻に浸った。医務室の窓から差し込む夕日の光が、新たな 冒険の始まりを予感させるようだった。
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