7話



ということで。



六路木「頼んだよ。大丈夫?」



楓月「はい、わかりました」


瞬「分かりました!やりますよ」





はあ…、なんでこんなことに。


この映画の設定では中学生だから、

私はセーラー服で、瞬は学ラン。


瞬の学ラン姿、久しぶりに見たなぁ(笑)





瞬「楓月のセーラー服、久しぶりに見たな。

その……やっぱ、似合ってる」






たった今、同じことを考えていたことに驚く。







「ていうか楓月、演技できるか?」






「うん、私はできるけど、瞬…」






要「うわっ、先輩緊張しすぎ!」




私は、瞬と一緒に水飲み場に行って、

手を洗うという簡単な演技。






六路木「本番行くよ-。よーい、アクション!」






その声で一気に走り出した瞬。





え、ちょっと待って…!


なぜか走り出した瞬に、私も必死についていく。





先に水飲み場に着いた私たちに続いて、

萌菜も水飲み場にやってくる。



だけど何を考えたのか、

瞬は水道の蛇口に指をあて、

萌菜に思いっきり水をかけた。







萌菜「うっ、うわー!きゃー!」



楓月「ちょっと!瞬…!」





美雪「瞬くん!」





六路木「カットカット!


ちょっとエキストラ!なにやってんだよ!」



萌菜はびしょ濡れ。

萌菜は、服を乾かすために

1年の星野さんに連れて行かれた。









私は見てしまった。






去って行く萌菜を見ながら、







悔しそうにしている "松井さん" を。






すると瞬が蛇口に再び手をのばした。

瞬が蛇口からとったものは。








要「カッターの刃…ですか!?!?!?」





瞬「誰がこんなこと…」





…これやったの、松井さんだ。




なんで?

なんで私の大切な"相棒"を傷つけようとしたの?







なんで…そんなこと。







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