4話
六路木先輩は投げ捨てられた台本を拾い、
萌菜に渡して、説明をし出した。
「あの…主役なんて私には…」
萌菜が断ろうとしたとき、
瞬「そうですよ!萌菜に芝居なんて無理無理!」
六路木「何だ?君は」
「こいつの友達の、浅桜 瞬と申します!」
そのあとを追うように要くんも出てくる。
「ど素人の萌菜にねぇ…主役なんて…
皆様に迷惑がかかるかと」
長谷川「先輩、その調子!」
要くん、なにしてんの(笑)
六路木「心配いらないさ。僕の演出で、
君の魅力を引き出してあげるから」
瞬「こいつに魅力なんてないない!」
その言葉に、萌菜がムッとした顔をする。
そして、六路木先輩の肩を抱いた瞬が、
「だってAっすよ(笑)?」
そう言った。
長谷川「先輩ちがぁーう!」
あーぁ、また萌菜が怒っちゃうよ…
蔵沢「A?」
瞬「これこれ…♡」
そう言って手で表現した瞬間に、
萌菜の手が瞬の頬に見事にクリーンヒットした。
うわー、絶対あれ痛い。バシンっていった(笑)
瞬「痛ってぇ!ごめんB?」
六路木「B?」
萌菜「やります!やらせてください主役!」
瞬「C?」
瞬が萌菜に近づき、また聞く。
そんなことしてると…。
""バシン!""
萌菜は手に持っていた台本で、瞬の頭を叩いた。
萌菜「瞬くん!いくらなんでもくどい!」
瞬「いたぁーい!もうっ!」
楓月「もう…本当なにしてんの?」
六路木「じゃあ早速入部届けを。部室に行こう」
萌菜「はい」
そうしている間に、
萌菜は六路木先輩に連れられて行ってしまった。
〜部室〜
長谷川「ミステリー研究部の部員、
4人だけになっちゃいましたね」
4人って……
瞬「俺のせいじゃないからな!?!?」
瞬と、
「お前のせいでしょ」
私と、
長谷川「このままだと廃部です」
要くんと、、
真壁「浅桜!!!」
3年生で部長の真壁先輩。
真壁先輩はそう怒鳴ると、瞬の両肩をつかんだ。
あ~あ、怒られる。みんながそう思ったけど
真壁「よくやった」
3人「え?」
「は?」
「ん?」
なぜか瞬を褒める部長。
真壁「俺はずっと映画部に潜入するチャンスを狙ってたんだ!!!」
長谷川「潜入?」
真壁「知らないのか?あの映画部の有名な噂」
瞬「噂…?」
真壁「『スコーピオンノ呪い』だよ!」
「あー…」
真壁「さすが楓月。やっぱ、知ってるよな」
そう言いながら、新聞の記事を集めたノートを
引っ張り出してきて、必死に説明する。
「まあ要するに、この映画に
関わった人は死んじゃうらしいな。」
長谷川 「へ…へぇ…」
真壁「どうだ?何かわくわくしてきただろ?」
真壁「………よし!映研に潜入だ。
真相を突き止めるぞ!」
……また嫌な予感
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