2話

私の写真を見つめている萌菜から

それを奪い取った。



「ほら、萌菜も一緒に燃やして!」


と言って萌菜に女の子の写真とマッチを渡す。


「私…人の写真を燃やすなんて出来ないよ…!」


「ハァ…萌菜は優しすぎるんだよ…

ほら!貸して!」


と言って萌菜から写真を取り、燃やす。


写真から目を離し、顔をあげると、


教室の窓から顔だけをちょこんと出している

瞬と要くんが。


彼は、長谷川はせがわ かなめくん。

私たちの一つ下の高校一年生。


同じ部活ということもあり、瞬とはよく一緒にいる。



正直、瞬よりもしっかりしているから

たまにどっちが先輩かわからなくなる(笑)


そんなふたりが窓から顔を出しているわけだ。



2人が向ける視線の先にいるのは萌菜。


まあ、瞬が怒らせたんだ。

萌菜は黙々と燃え続ける写真をじーっと見ている








そんなあたしたちのところに

一人の男子生徒がやってきた。









六路木「ねえ、君たち名前は?」




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