1話





廿井「アサリは海水。シジミは淡水に住んでいるから」



こんにちは。私は蛍雪高校2年の水無瀬みなせ 楓月かづき


今は、廿井先生の生物の授業。



勉強?

勉強は……できるっちゃできる……かな〜(笑)


「んー……つまんねぇ〜」


あたしの隣に座るのは浅桜あさくら しゅん

私の幼なじみ。実は、かの有名な探偵、浅桜 悠治の息子。

普段はバカだけど、いざという時は頭の回転が早くなる(笑)

まぁ、探偵の息子だからね(笑)



そのとき先生がみんなに問題を出した。



廿井「この問題が分かる奴、いるか?」


うわ…ヤバい…聞いてなかったぁ…!!!








「…はい!」



と手を挙げた

私の前の女の子。

この子は私の相棒

静間しずま 萌菜もな

すっごく頭が良くて、可愛いし優しい。最高でしょ?この子も私の幼なじみ。



廿井「まあ、お前なら簡単だな(笑)」


と、断られた萌奈。



「残念だったじゃん。まあ…萌菜は頭いいからしょうがないよ!」


私がそう言うと



「いや…そんなことないよ〜!!!」

と少し照れて返してきた


さすがだなぁ……萌菜は…


「そうだ!部活のことなんだけど…」


あ、そうそう。私たち幼なじみは、ミステリー研究部に所属している。



その話はまた今度にしようかな。





そんな中、




瞬「これはBかな?いや…Cだな」


と教科書を読みながら、

ひとりで喋っている瞬。



「しゅしゅしゅしゅ……瞬くんが勉強してる!?」


生徒「浅桜が勉強だって?」

  「まさかな(笑)するわけないだろ」

  「浅桜は保健しかできないからな(笑)」


とクラスメイトたちが驚きの声を上げている

けど、私の席からはしっかり見えている。





写真が。





廿井「なんだ、珍しくやる気じゃないか!

   よし浅桜、答えは!?」


瞬 「へ?何のことすか?」


「お前今、なにやってたんだ?」


そう言い廿井先生は、瞬からその教科書を取り上げた。



その拍子にバラまかれる"写真"


その写真が私の元にも飛んでくる。


それは女の子の写真だった。



だけど"女の子"の写真じゃない。

女の子の"胸"を中心に撮られた写真だった。


そして写真の上には"C"と書かれている。


おそらくバストの大きさことだろう。



「お前!授業中なにやってんだ!」



「すいません!ほら!瞬くんも拾って!

楓月ちゃんも手伝ってくれない?」


「あー…分かった。」



私もそのバラまかれた写真を拾う。





そしてある1枚に目が止まる。


「これって…」


私じゃん…!!





【(楓月) "E" 最高】


しかも当たってるじゃん…!



「瞬!///」



写真を拾っていた瞬が、私の持っている写真に気づく。



瞬「やべっ!」


そして、勢いよく私からその写真を奪い取った。





すると今度は、瞬が今度は萌菜の方に向き直り、萌菜の持っている写真に気がつく。




さっき以上に焦った顔をして、その写真を奪い取った。



【萌菜 "A" 残念】


あららら…。こりゃ心の広い萌菜でも怒るわー!




はじめ「ひいき目なしで判断してみました!」





楓月「……お前普通にやばいよ?」



やれやれと頭を抱える廿井先生に

同情してしまう。





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