第9話


あれから、私は時子さんと薙に母さんから言われた事を伝える。


「じゃあ、その鹿苑寺の姉妹といつ会うかってのを考えておけばいいの?」

「うん、そうみたいまぁ、でも断ってもいいとは言われてるけど、会う相手がねぇ。」

「あなた達も難儀なことになってるわね。なら少しだけ鹿苑寺家のこと私知ってるから教えてあげましょうか?」

「「ぜひ!お願いします!!」」

「分かったわ。ネットでの情報は今更だからいいわよね?」


そう言って私たちは頷く。


「じゃあ、姉妹のうちの1人長女から話していくわね。長女の名前はアリア今は19歳で、学生で色んな企業のオーナーやネットでのアンケートなんかの気に入った所にバックアップなんかをしているわ。そしてここからが重要で、最近知ったんだけど、ネットで支援していたり企業なんかを見ていたら大体が小学年の所ばかりと言う、明らかに7割ぐらいがそれだから、もしかしたらだけど、ロリっ子やショタっ子なんかが好きなのかもと私は思っているわ。」

「え?それって私の容姿を見て知り合いになりたいとかそういったオチ?って訳じゃないよねこれって?」

「そう聞くと何だか私も調べられて誘われた感があるけど、私も姉さんよりかは高いけど、それでも160代だから、もしかしたら目をつけられたかも?」

「強ち間違えじゃないかもだけど、どうする?私から断りの返事してもいいけど?」

「う〜ん...いえ、大丈夫です。最初から疑うのもあれですし、それにいざとなったらなんとでも出来ると思うので、大丈夫ですよ。ね?薙」

「うん大丈夫です。それに有名人に会う機会なんてそうそう訪れませんからね。」

「そう?まぁ困ったら言ってね?」


そう言って次のもう1人の姉妹を説明する。


「それじゃあ、もう1人の姉妹でエミって子だけど、詳細はあまり書かれてないけど、学園での人物像を言うと、姉と違って物静かで読書や文芸部で小説なんかを書いてるらしいわ。

それに薫が助けた南春香ちゃんの動画内のファンらいしわよ。それがあったから多分だけど、薫ちゃんにお礼かもしくはどんな人物なのか知りたいって事じゃないかな?」

「それは、お姉さんよりかは危険はなさそうですかね?」

「私もそれなら安心かも、でも双子って案外性格とか似るって言うけど大丈夫だよね?」

「そこは、なんとも言えないわね。」


そうして時子さんがわかる範囲で、その双子姉妹のことを教えて貰って、今日の所はそれで家に帰ることにした。


今後の事は、家でじっくりと話すことになったので、一応ひとまずは地下から上に上がろうと思い、時子さんと別れて協会の建物に行く。


そこで、私はいつかの少女とさいかいするのだった。





   ◆    ◆    ◆





協会の時子さんが使う研究室から、上にあがり私と薙は、一旦どうしようかと思いつつ、フードを被って薙と歩く。


外の方は人が少ないためある程度は見られることは無いが、それでも協会に立寄る人達は存在するので、今私からしたらパーカーにフード付きの物は必須と言ってもいいだろう。


あまり目立たない見た目のパーカーだから気付かれることもないから、今ではこのパーカーはお気に入りだ。


ダサくも無い所は実にいい、それに薙もこれを選んだ張本人なので来て貰えるのは何だかんだ嬉しいそうなので、良かったと思える。


そう歩きながら私たちは、何をするか考えていると、外で何やら見かけた事のある女の子が、2人の男に絡まれているのが見えた。


「いつも、動画見てるよ。動画より実物見たらかなり可愛いね。どう?俺たちと一緒にパーティー組んで一緒にダンジョン攻略しない?前みたいな事があったら助け合えるしさぁ〜」

「そうそう、俺たちもそれなりに戦えるんだぜ!!ほら俺たちAAランクだから、どう?」

「いえ、そういった事はなるべくお断りしていますので、すみませんがご遠慮させてもらいます。」

「なぁ〜いいだろう?絶対守ってあげるからさぁ〜」


そんなことを、前に私が助けた南春香ちやんに強引に押し切ろうとしているゲスな2人が騒ぎ立てているのを見て、私は薙にチラリと視線を送ると、コクリと頷いてくれたので、私は石を拾いそれを使って、奴らの所に近づいて、狙いを定め超高速でその石をお尻辺りに投げて、摩擦でズボンを燃やす。


「うわぁ!あち!あちちっ!!なんだこりゃァ!!」

「ぎゃぁっ!ズボンが燃えて!!あち!あちちっ!!」

「・・・・・」


それを見ていた春香ちゃんは何が起きたのか分からない様子で、ぽかんとしてその2人を眺めていた。それに私は春香ちゃんの後ろに回って密かに声をかける。


「春香ちゃん、後ろの方に女の子がいるからその子の所まで走って」

「―――え?」


そう言って、春香ちゃんは後ろを振り向いて、私の妹の薙が手を振る。それに合わせて私もスキルを解いて話しかける。


「お久しぶり、春香ちゃん今はちょっと人がいるから、フードは外せないけど、薫だよ。」

「あ、薫さんお、お久しぶりです。」

「うん、驚いているだろうけど、声荒げないでいてくれてありがとう、一応逃げよう。」

「はい!」


そう言って、私と春香ちゃんは薙いる方へと走ってその場を後にする。




◇◆◇◆◇◆


お読み頂き、ありがとうございます!


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〈あとがき〉


そのあとの自称AAランクのナンパ男は、半ケツになって慌ててその場を後にしたとさ(笑)


ようやく再開しましたね。( ´•ᴗ•)


そして次回は、薙と春香ちゃんの初対面&初配信のことについて触れていくよぉ〜


次の更新なんですが、少し程、5〜7日程空くと思いますので、よろしくお願いします。


(*´∇`)ノシ ではでは~

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