第6話
〜 過去編 〜
私はいつものように、日課である朝のジョギングから体を引き締めるトレーニングをし、精神統一を行っていた。
子供の頃からのこの破壊衝動を抑える為過酷な訓練をしていた。たまに暴走しそうになる時には、父さんが相手をし、完膚無きまでにボコボコにされてきていたが、15歳になってからはというと、制御もできるようになった。
そして迎えたダンジョンに入れる年齢になり、俺はダンジョンでの地位を父親と同じように上り詰めていく。
父さんはダンジョン協会での5番目のSランクにいて今でも現役で家族や国、協会での物資調達を単身で成し遂げている。
この頃のSランク指定のダンジョンは日本では3つでどれも超弩級の化け物揃いのダンジョンで、『黒竜の巣』と命名されたダンジョンに、『投網の森』のアラクネが潜むダンジョン、『深淵なる海竜の海』といったダンジョンに海が広がるものが、この日本での主な高難易度のダンジョンを管理して魔石なモンスターから落ちるドロップアイテムを調達してダンジョン協会に売ったり使ったりする。
父さんからは、そのお金は母さんに預けていてほぼ使わない状態、自分も自分で稼いで色々と使いたいとは思っている。
それに義妹にも私が稼いだお金で色んな物を買ってやりたいとも思っていたし、ダンジョンで稼いで義妹の薙とも仲良くなりたいからな。
そうして、Eランク〜Cランクまでのダンジョンを攻略していく。
当時は本当に低ランクのダンジョンでは湧く量も少なくてつまらなかったそれでも低ランクでのE〜Cのダンジョンを最速1年以内で全て攻略して一時期は協会やその当時初めての取り組みの1年間のランキングでこの年齢に、この異様の速さでBランク探索者になった私のランキングが、Aランクの担当者の中に入る。2桁第に入ったのは言うまでもない。
それからは、さらに上へなんて考えもせずに、只々ダンジョンでの
その当時のLvは350程で、Aランクの上位のレベルでも明らかに100Lv差はあった。
ちなみに言うと、Sランクで1番低いLvは300以下ぐらいだ。それを引いてもSランクでは中間ほどの強さの中に私はいた。
その時から、父さん1桁第トップをキープしつづけおよそレベル差が異次元にいるはずの存在にいるであろう。者たちを意識しながらも、私は止まらずにダンジョンでの狩りを楽しみながら、過ごした。
◆ ◆ ◆
それから4年が経ち、私は目標のLv500へと上り詰めようとしていた。
「この海竜を倒せばLv500になる経験値が貰えるはず....」
そう言って2度目のこのダンジョン『深淵なる海竜の海』のボスモンスターを前に私は、少し苦戦しながらも、順調に倒す算段をつけて海竜と退治する。
『ギュオォォォオォォ!!』
「そう怒らなくても、もう楽にしてやるから大人しくしていろ!!」
そう私は叫びながら、海の上を走り右手に持ったロングソードで最後のトドメを刺すと、海竜は力尽きたように叫びながら倒れ込む。
ようやく倒したと一息ついて、私はポケットに入れて居たデバイスに表示されているレベル一覧を見るそこに書かれていたのは、ようやくと思っていた。上限【1/500】のレベルがきっちり【500/500】になっていた。
そして私のダンジョンに入ってから貰った固有スキル〘限界突破〙の条件が満たした事に喜びを覚える。
そして、表示を見てから数分後、脳内に最初に貰った固有スキルでのアナウンスのような言葉が告げられる。
〖固有スキル〘限界突破〙の条件が満たされました。これより新たな固有スキルをランダムで獲得します。次なる固有スキルは――――〗
そう言われて、少し間を置いてアナウンスさんが応える。
〖〘流転反転〙を獲得しました。〗
そう言われて、何事も起こることなく、アナウンスさんは、応えるのを終えた。
なんのスキルでどんな効果があるのか分からないが私はひとまず家へと帰ることにした。
そしてその効果は、翌日に嫌という程まざまざと判明する。
「え?何これ?どうなってるの?なんで、私の手が小さくなってるだ?それに声も....」
そう、この固有スキル〘流転反転〙で私は小さな金髪幼女基、ロリっ子になってしまったのだった。
それからは色々と大変だった。義妹の薙はこの体になった私を「やばい可愛すぎる!!」なんていって抱きしめて、よしよしするし、母さんに至っては、もはや私が別人になったというのに、慌てる理由が可愛すぎて抱き枕ししたいなどといって本当にその日は抱き枕にされた。
まぁ言うまでもないが、その次の日は薙に抱き枕にされたんだけど、あまり抵抗はしなかった。まぁ一応大人?なので、そこは甘んじて受け入れたよ。うん
それからは、母さんもと女の子になった原因である、固有スキルの調査と今後の私の生活について3日程話し合いがあった。
体の調子や今までと同じ動きができるか、家の地下にあるトレーニングルームで動いて確かめる。
以前よりも格段に動けるようになっているのと同時に、この体での利点も見つけて、この3日間で、この体も悪くないなと思うようになっていった。
それからは、薙に女の子としての振る舞いや別に求めていないのに、服に拘るようになんて言われるようになった。そのせいで母さんからも、着せ替え人形のように私に似合いそうな服を注文しては、楽しんだのは言うまでもない。
そしてようやくその呪縛?から逃れるように、密かにダンジョンにこの体で潜り、この体と新たなスキルを試すべく2ヶ月ほど何度も倒したであろう黒竜がいるダンジョン『黒竜の巣』へと足を運んでいた。
それからしばらくしてこの姿で、初めての緊急アラームがなり、私はそのモンスタートラップが発生している場所へとワクワクしながらも、足を運ぶ。
そして、ダンジョンでモンスター立ちに襲われている1人の少女と初めての対面を果たすのだった。
◇◆◇◆◇◆
お読み頂き、ありがとうございます!
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〈あとがき〉
ちょっとした過去編、薫が男だった時の話を挟みました。
最初は暴れ散らかしていると思っていたと思う方もいたと思うけど、その原因である父親....
(いや、父親どんなやつやねん!!)
次回は、この前の続きから、始まりますのでよろしくお願いします(∩´∀`@)
それでは(´▽`)ノCU🎵
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