第5話
あの日から2日が経ち、私は朝早くから妹の薙によって起こされて、色々と身支度をしている途中である。
これがいいやらあれがいいやらと、薙は私の部屋で服を眺めながら慌ただしく動いている。
それに私は―――
「別にラフなのでいいじゃ?スカートとか落ち着かないの分かってるよね?」
「ダメです!今回は私を除け者にしてくれましたからね、あれでチャラなんて私は言ってませんでしたし、今日は私のために着せ替え人形になってくださいね。姉さん♡」
そう言われて、まぁあの出来事や色々と薙には迷惑かけてる部分があるから、拒むことはしないけど、憂鬱なんだよなぁ〜スカートって
なんであんなヒラヒラしてるのか、まぁ動きやすさで言えば確かに動きやすいんだけど、最初の頃は男としての慣れがあったせいで、色々と見えたり、薙がなんだか落ち着かないなんて言って、徹底的に女の子としての在り方を享受してくるから、それはもう大変でしたともはい...
そんなこんなで、今では2週間に1回スカートを履かされて過ごすように言われてたりもするんだよねぇ〜
まぁもう慣れたから別に抵抗とかはないんだけども、それでも嫌なものは嫌と思ってしまうから、私の中でこれはもはや抗えないのです。
そしてようやくスカート似合うモノ。見つけたのか、薙は私にこの服を渡してきて
「これなら姉さんも文句は言えまい!どうですか?姉さんの好みをある程度熟知した私だから出来るコーデは」
「いや、これはかなり私好みと言えるけど、なんでこんなに必死になって着せようとするの?私割と嫌な顔してたりするのにさ」
「それはですね、女の子たるモノめげずにやっていたらいつかは実を結ぶものと考えているからですよ。よく言うじゃないですか。着飾りたいお年頃なんて」
「いやごめん、私は2ヶ月程前に女の子になったばかりだから分からないよ...」
そんなことを言って、少し項垂れてベッドの上に座り込む。
そしてこんなやり取りをしている中でも、本題の事は忘れずに、薙に話す。
「一応だけど、今日この格好で協会に行くわけだけど、向こうの...まぁ時子さんの事だからやっぱりあれだよね?ステータスの事とかだよね?きっと」
「まぁ、十中八九そうだろうけど、あれから2ヶ月でどうなことになってるのかは私もきになる所だよ。姉さんはなかなか見せてくれないから、今日時子さんに言われたら私も見れる訳だしね。」
「公表しないから、薙にはステータスを見せてもいいんだけど私からしたら見せるの少し恥ずかしいから、見せたくないのが本音なんだよね。」
「無理強いするのは、私も嫌だからそんな事はしないけど、困った時は本当に言ってよね。家族なんだから貸しなんて思ったりしないから」
「うん、ありがとう薙」
そう言って私は、薙に手渡された服を着る。
「うん!姉さん可愛いよ♡」
「あはは、ありがとう」
そう言って、私たちは待たせているであろう協会からきたであろう少し高級感のある車の方へと向かうのだった。
◆ ◆ ◆
それからはスムーズに、協会へと辿り着いた。
車を運転していた。女性の人は何も聞いてくることはなくて、もはやこれが私の仕事ですと言わんような感じの徹底ぶり思わず、凄いなぁ〜なんて思って笑顔になってしまったけど、直ぐに薙に相殺されるかのように、話を持ちかけてきた。
各いう、運転手の人が思っていた事をどうぞ。
(はぁもう可愛すぎよ、あの子!なに?誘ってるの?あんな体つきで、それでいて程よい膨らみのある胸、そして何よりも女の子と男の子の中間みたいな服装を着こなして、あどけなく微笑む姿、こんな車じゃなかったら、襲って美味しく頂いてたって言うのに、でもあの子の隣にいる子を見ると、背筋が凍るような感覚を覚えるから、多分そんな事したら、一瞬でどうにかなるから、私はこれに徹するわ!運転手、私はただの運転手。)
そんなロリコンを増やすかの様に、無自覚に振る舞う薫なのであった。
協会についた私たちは、一般の入り口からではなく協会でのバリケードがかされている、地下に行く裏手の倉庫のような見た目の所から車のまま入り大きなエレベーターから地下にいく。
ここでは研究やAAAランク以上の者が入ることを許されている所で、父さんや母さんがよく使っている所だ。
ちなみにこのデバイスを改良したり、宙に浮く配信用カメラにダンジョン専用のスーツや防具を作ってる所だったりもする。
今は一般でも売り出されている程に協会は独立した国と言っても過言では無い。
そのトップである不知火協会長とその娘さんである
これを話すとかなり長くなるから、追々ダンジョンや協会の事は後で話していく事にするとしよう。
私たちは最深部について車から降りで引き篭っているであろう時子さんがいる部屋へと向かいその時子さんがいるであろうドアを叩く。
「時子さん!!来ましたよ!!薫です!!」
「時子さん、また部屋で怪しいもの作ってるなら私が凍らせてしまいますよ!!」
「―――ドンっ!ドカッ!ダダダッ!!」
そう言うと、何かが崩れ落ちる音がする。恐らく、また中は機械が散らばっているのであろう。だけど入らないことには何も始まらないので、私は母さんから持たされているここのカードーキーをレイダーにかざしてドアを開け一声「入りますの」と返事をし中に入る。
そこは―――
「またこんなに散らかして、壊れても知りませんよ」
「いやぁ〜面目ないね、それからよく来てくれたよ薫くんに薙ちゃん」
「はぁ〜お久しぶりです時子さん、またよく分からないものが増えましたね。」
「よく分からないものでは無いぞ!薙ちゃん!これは革命に必要なプロセスでその新たな未来の道具なんだよ。」
「はいはい、分かりました。まずはこれをトルトくんに片付けさせましょうね。」
そう言って薙は、隅に置いてあるロボットトルトくんのボタンを押して命令する。
「この散らばっている物をいつもの所に置いてきてください。」
『<(・∀<)カシコマッ!!』
そう言って、小人サイズのお掃除ロボットトルトくんが物凄い勢いで散らばった
「あぁ^〜待ってくれ!ご承諾だから、それはまだ!!」
『(`-´)メイレイヲキョヒシマス!!』
「あぁ^〜あ〜....」
「ふふん♬.*」
そのやり取りを、私は眺めることしか出来なかった。
◆ ◆ ◆
それからというもの全ての
そこからは薙の言いなりになっている時子さんを宥めつつ話の内容をできるだけ細かく時子さんに話して行き、それが終わって、時子さんがやはりと思うことを口にする。
「薫くん、あれからもう2ヶ月たったけど、違和感とかはもうないんだね?」
「はい、まぁ少し家族の過保護さが異常になったと言いますか、まぁそこは何とも言いませんけど、それなりには快適に過ごせています。」
「それはいい事だね。私からしてもそれは喜ばしいことだ。だけど、今回の騒動で、やはり定期的にステータスや君の持つ不思議なスキルを確認していかないと此方としても現状どうしようも無いからね、申し訳ないけど、1ヶ月に一回でいいからここかもしくは私の家に来てくれると嬉しい」
「分かりました、まぁ薄々はそうなるだろうと思っていたので、大丈夫ですよ」
「そうか、ならすまないがデバイスを貸してくれないかね?」
デバイスを貸して欲しいと協会での自分の担当者である、時子さんがそう行ってきたので、あれから2ヶ月の間にどう変わったのかの確認をさせる為に私は、デバイスを時子さんに渡し、時子さんの机にある丸い板の上にのせて、ホログラムで表情する。
名前:颯真 薫〔そうま かおる〕
Lv568【568/1500(MAX)】
称号:『限界を超えし者』・『破壊者』・『不動の試』
固有スキル:〘限界突破〙〘流転反転〙
スキル:〈ロック〉〈貫通〉〈跳躍〉〈透明化〉〈覇気〉〈覇気武装〉〈物理攻撃激減〉〈魔法攻撃激減〉〈毒物質無効化〉〈催眠無効〉〈気配探知〉
表示されて私のステータスをみた私の周りにいる人達は驚愕する。それは人類にとっても衝撃的なものなのだろうと、自分自身は客観的に思えている。
デバイスで、取得情報は守られているとはいえなんかこう、この情報を見せてしまうとなんだが、少し恥ずかしくもある。
そんな、ことを考えて周りにいる妹の薙に、担当者兼このダンジョン協会の社長代理の時子さんが、唖然と私のデバイスに映し出された、ステータスの画面を見て放心状態に陥りそうになっている。
それを見ながら、私は、冷静になり一息つくのであった。
◇◆◇◆◇◆
お読み頂き、ありがとうございます!
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〈あとがき〉
遂に!!薫のステータス判明!!
体力とか防御とか、振り切ってるので表示してません!!(書くのが面倒)
これからどうするかは、考えは2~3個ありますが、決定は未定です。((៸៸⩊៸៸)𖥔 ࣪
それから、作品フォロー200人以上本当にありがとう!!(´▽`)
これからも応援よろしくです。( ˊᵕˋ*)
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