第3話 反抗 3
髭に連れられ上官室を離れていく
「お前、あそこで撃たれてたらどうする?」
髭が問いかけてくる
「撃たれて死ぬ前にアイツを殴り殺す」
そう返した
髭はクスクスと笑い話し始めた
「アレを殴り殺すのは構わない
ただアレだけではこの国
帝国は変わったりしないさ」
そういうと髭は上層部の腐敗を話し始める
「そもそも、帝国ってのは占領し
統治して黙らせ搾り取る
そうして最後は枯れた人間を捨てる」
雰囲気が変わる
「この構図には革命が必要なのさ」
鋭い目、後ろ姿からだが感じる
私よりもっと、衝動による怒りではなく
帝国に対する圧倒的怒り、、、
「まっ!革命なんて起こせるほど!
もう世界は強くなくなっちまったけどな!」
振り返り笑いかける
その姿からこの髭には私に近いもの
いや、私よりも熱いものを感じた
「名前を伺ってもいいですか?」
私は無意識に問いかける
「おやっ?まだ名乗ってなかったっけ?」
そう言うと髭は名乗る
「俺の名前はアドル・レボルさ
恐らくお前の左遷先の先輩になる
よろしくなっ!」
髭、改め先輩ことアドルが名乗り
私も自分の名前を告げる
「私はライン・レイヤー
よろしくお願いします、先輩」
アドルはフッと笑う
アドル
「そういえばお前の折れた指、、、
痛くないの?」
ライン
「、、、めちゃくちゃ痛いです」
左遷さきより先に
医務室に行くことになりそうだ
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