むかしむかしのひとでなし
むかしむかし、とある王国に貴族と呼ばれる人間達がいました。
彼らは探求心を人一倍もつ人類でした。特に
彼らの研究により誰もが授かる女神の祝福、
彼らの一番の発明は、特定の魔族の遺伝子解析、及び組み替えにより
つまり、その
これにより人類は
そんな彼らの功績を称え、君主様は王国の1区画に巨大な研究施設を与えました。彼らは、君主様の
彼らは人類の英雄になりました。
しかし彼らの探求心は行き過ぎてしまいました。
人として超えてはいけないラインを超えてしまったのです。
48年前、貴族達は
今のままでは人類は未来永劫新たな
犬や猫といった動物に人間の遺伝子を導入した「
さらに創り出しただけに飽き足らず、貴族達はその「新しいイキモノ」の異種交配や人為的選択を繰り返し品種改良を続けました。
結果として「新しいイキモノ」は犬猫の短い寿命はそのまま。
人類が持たない
人に懐きやすく人がいないと満足に生きることすら叶わない。
ペット同然のイキモノとして作り替えられていきました。
そして、彼らの
彼らは
この肉を食べた人類の肉体に劇的な変化が現れたなら、新しいイキモノの有用性の証明に。
失敗しても貴重なサンプルデータとして利用できる。
彼らにとってこれは、意義のある
度し難き外道共の夢物語、倫理はとうに歴史の彼方に捨て置いて。
真実は全て王国君主により
24年前、アミュレッタ・ブラン・ルミエーラがこの
一切の慈悲もなかった無血革命の末、かつての英雄達は
さらに、今まで部外者の侵入を拒み続けていた研究施設の捜査により、貴族達のさらなる
今まで魔族の一種だと思われていたエルフ。その正体は、彼らが200年も前から北部の森に捨て続けていた人間の
これらの罪状――非人道極まる所業の責任を追及された貴族、及び全ての事実を知りながら隠蔽し続けた先代君主の国家は崩壊しました。
そうして。
新君主アミュレッタにより自由と「獣族」という
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