ストーカーラブ

第2話 群れ

「おい来たぞ。」

「あれが梨田か。」

「見るからにヤバそうだな。」

「優香が危ねえぞ。」

みんながコソコソ話している。俺は気分を悪くした。だからそのまま自分の教室に帰った。

俺は授業に身が入らなかった。俺の大好きな優香ちゃんと喋らせてくれなかった。あそこにいた奴らみんな消えろよ。まじで。

「おかえりー。今日は唐揚げよー。」

「…いらない。」

「どうしたの。」

「うるさい！喋りかけないで。」

「ああそう。わかったわ。」

自分の部屋に入るとベットに寝転がった。

はあ。クソが。なんであんなに溜まってるんだよ。しかも俺の噂してるじゃねえかよ。俺の青春を奪うんじゃねえよ。

落ち込んでいると…

「広大ー入るよ。」

「はーい。」

「どうしたの？」

「お姉ちゃんにはわからないよ。」

「言ってくれないと。」

「お姉ちゃんにいう必要はない。」

「何か協力できるかもしれないよ。」

「え…。」

俺は少し悩んだがこう言った。

「アドバイスお願いします…。」

「ふ。おもしろ。」

「笑わないで。」

「ごめんごめん。」

今日のことを事細かにお姉ちゃんに伝えた。いや正確にいうと今日までのことを事細かに伝えた。

「ふーん。」

「で。アドバイスは？」

「その女の子は嫌がってるの？」

「いや。そんなことないと思う。」

「そうなのねー。」

「うん。」

「じゃあさ、明日一緒に帰ってみたら？」

「え？いきなり？」

「うん。そんな勇気もないの？」

「いやそうじゃないけどさ。」

「けど？」

「嫌がられないかな？」

「じゃあ自分の思いを伝えてきたら？」

「そっか、、」

「うん。頑張りなよ。初恋でしょ？」

「う、うん。」

「じゃあ明日頑張ってね。」

「うん。」

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お姉ちゃんには言ってないけど、初恋は2年前だ。

俺はその子に一目惚れしていた。必死に追いかけて自分のものにしようとしていた。

でもその子からは変態扱いされてしまって。その子には一切近づけない状態になってしまった。

なんで俺がこんな被害を受けなければいけないのか。

それから2年たった今再び恋をしてしまった。絶対に俺のものにしてやる。俺はもう負けない。

俺は幸せになる。

お姉ちゃんありがとう。これが初恋はじゃないことに気づいてないふりをしてくれて。

心が楽になった。

優香と付き合いたい。

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翌日学校に行って優香を呼び出した。

「なに？」

俺は勇気を振り絞っていう。

「一緒に帰ってください。」