第4話 話し合いの結果

 結局。


 被害者であり幽霊さんの居場所を荒らした加害者たちに何体幽霊さんが憑いとるんかわからんかったから、我が家の幽霊さん総動員したわ。


 んで、どうなったか。


 今回も楽なお仕事でした!


 1人につき憑いとったんは、1、2体。


 悪霊さん優しすぎるやろ。


 DQNなんかもっと憑りついたってええんやで。


 大変な労力を割いた場合、追加で料金請求するからさ。


 Win Winやろ。


 多分。


 依頼者の家は割と大きくってな。


 一部屋に6人並べられとっても窮屈やなかった。


 こんなに金持ちなんやったら、もっとふんだくればよかったわ。


 今度からはそこらへん確認せなあかんねえ。


 まだまだ詰めが甘いわ。


 美佳はまず一番力を持っとった悪霊さんと対話を試みた。


 意外や意外。


 すんなり話聞いてくれてん。


「ちょっと今回は厄介かも」


 って、家に入る前に美佳が言うとったからさ。


 トップの悪霊さんと友好関係を結べたことで、その後は芋づる式。


 全員お友だち。


 イェーイ、わっしょい!


 幽霊さんの半分はあの世へ逝きたがったから、美佳が送ってあげた。


 残りの半分はうちの仲間入り。


「いやー楽でよかったね」


「せやね」


「因みに一番強い力の幽霊さんは、なんでお仲間になろうと思ってくれたん?」


 通訳プリーズ。


「えっとね『あんだけ幽霊連れてこられたら太刀打ちできないと観念した』やって」


「あははっ。怖がらせちゃったか、ごめんごめん」


 手を合わせとるけど笑てるから意味ないな。


 そうかー、数にビビったか。


 数の力って馬鹿にできひんね。


 これからもみんなに我が家に居座ってもらえるようにせな。


 どないしたらええんやろ。


 せや、後でお酒補充しとこ。


 幽霊さんは酒好きの人が多いねん。


 なんでか知らんけど。


 うちにはそういうのが集まってくる。


 類は友を呼ぶ的な?


 知らんけど。

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