第2話

 それから何日か経って2人はこれからを話しあった。「もうおとうさんを説得するのは無理よ」彼女はあきらめに似た声で肩を落とした。僕もため息交じりでうなずき「あなたはどうしたいんだと」彼女の本気度を確認すべく詰め寄った。

 彼女は『私は本気よ、あなたは」僕は彼女の目をみつめながら大きく頷いた。

 数日後僕は友人のM君に相談した。彼は「結婚は本人次第なんじゃないかな、親はいつまでも生きていないんだし、自分たちがちゃんとやっていけば最後は誰も何とも言わないよ」僕は友人の言葉に背中を押され「よし」となり、妙な勇気が湧いてきた。

 幸いM君の父親がもっているアパートがあいていたので僕は早速準備に取り掛かった。

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