で、どれ読めばいい?【おすすめは星海社版】
早速ですが、結論です。
初心者におすすめの一冊は、
『新訳クトゥルー神話コレクション』
全5巻(20240511現在)。出版は星海社。
これは、ラヴクラフトが関係している作品が収録されている、全集的なものです。
なぜこれが、おすすめか。
メリットは以下の通りです。
まず読みやすい。2017年出版であり、訳が分かりやすくなっています。それでいて、宇宙的恐怖や神話的恐怖が保たれているのもグッド。
次に手に取りやすい。Kindleで売ってます。
また、ジャンル別に収録されているが便利です。以下、
『クトゥルフ関係』
『ネクロノミコン関係』
『ニャルラトホテプ関係』
『ドリームランド関係』
『アーカム関係』
の五つです。気になったジャンルから読めるというのはいいところでしょう。
さらには、訳註が充実していることが挙げられます。地図や土地の解説、神話におけるつながりまでも解説されており、資料的価値もかなりあります。
次にデメリット。
まず、全集的なものでありますが、収録されていないものがあります。続きが出る、とは言われているのですが、今のところ出ていません。
このシリーズだけではラヴクラフトの世界を制覇できません。ここは大きなマイナス。
また、後述する『ラヴクラフト全集』(全9冊)と比べると、高い。
あっちは一冊800円前後、こっちは1600円はしますから……。
あと細かい点ですが、表紙を気になさる方もいるかもしれません。私はそう思わないのですが、ダサいという声があったり。
ですが、メリットの方が、デメリットよりも多いと思います。
何より、読みやすさ! ラヴクラフトは難解と呼ばれることもあるので、少しでも読みやすいものを読んでみてほしいのです。
そういう意味で、『新訳クトゥルー神話コレクション』おすすめです。
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