ようこそ、クトゥルフの世界へ!
藤原くう
解説
クトゥルフ神話ってなんだろう?〜大いなる深淵の入り口〜
結論からいうとクトゥルフ神話というのは「ラヴクラフトをはじめとする作家たちによって創造された架空の神話」ということになります。
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クトゥルフ神話は、ハワード・フィリップ・ラヴクラフトが生み出したクトゥルフをはじめとする仮想の神話体系です。
その起源は、初期作品である「ダゴン」あるいは、クトゥルフ神話を象徴する「クトゥルフの呼び声」説など色々ありますが、それはさておき。
クトゥルフ神話最大の特徴は、シェアワールド。ラヴクラフトをはじめとした数多いる作家によって形作られた設定は、また別の作家に使用され、歴史のように積み重なり、物語を重厚なものにさせています。
また、宇宙的恐怖を強く押し出したホラー作品が多いことも特徴と言えるでしょう。宇宙から飛来し、はるか昔の地球を支配していた生物、宇宙の果てにいる冒涜的神々……。
さらには、さまざまな神話生物、神々、カルト、魔術書などが存在していますが、それらに人々は振り回され、立ち向かっていく。圧倒的な力に人類はなす術がありません。ですが、一矢報いることくらいはできます。
あるいは、こういうものもあります。ドリームランドという夢の世界を旅する物語だったり、邪悪な神が人間となり恋をする物語もあったりします。ウルトラマンが戦うものもありますし、ニャル子さんをはじめとして美少女化なんかもあったりなかったり。
今や、クトゥルフ神話はシェアワールドという枠組みを飛び越え、さまざまな作品に影響を与える存在となっているのです。
それほどまでに自由なクトゥルフ神話ですが、根幹をなすものは存在しています。それこそが、ラヴクラフトその人と、彼と親交のあった作家たちによる神話群なのです。
次回は、ラヴクラフトらが生み出した物語を読むのにおすすめの書籍を紹介したいと思います。
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