第5章 59話 夕刻
「そろそろ日が暮れるわ……」
ふいに、スーフィアが風花を振り返った。
「風花はそろそろ帰らないと……。門限を決められているのよね?」
え? と風花は息を飲む。
「スーフィアさんたちは?」
「私たちは、優月が落ち着くまで、ここにいるわよ」
風花は優月を見つめた。彼の表情は少しも変わっていない。
「あの……。今日くらいだいじょうぶですよ?」
「でも……」
「ちょっと遅くなっても平気です。友達が大変だったっていえば、ババだって……」
「風花」
飛雨の低い声が飛ぶ。
彼は風花をひと睨みした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます