第3章 51話 湖龍の護り
「春ヶ原に冷たい風が吹きつけます。ここには結界が張られているのですか、効き目がありません風は植物を萎れさせたり、動物の体力を奪ったりします」
「なぜ、そんなことに?」
スーフィアが訊く。
「分かりません。この春ヶ原を護っているのは、ほとんどが立貴の霊力です。でもその彼が、異常を感じていません」
「魔物かなにかの仕業ですか?」
「それも違うと思います。立貴たち湖龍の一族が護るこの辺りには、魔物は近づかないのです。……なにか感じますか?」
「え……」
逆に問い返す優月に、夏澄は首を傾けた。
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