第3章 43話 この仔たち、うちの仔にする
「草花ちゃん。小毬ちゃんはだいじょうぶよ。さっき夏澄が癒したの。完全に回復したら、目を覚ますから」
「ほんとにー?!」
草花がふいに立ち上がり、スーフィアの前に駆けてきた。
夏澄とスーフィアの手を握り、上下に振る。
「ありがとー、水の精霊さんたちっ。やっぱり霊力強いんだねっ」
「草花、立っていいとはいってないぞ」
優月の言葉を聞いていないように、草花はうさぎを撫でる。
「ねえ、優月、この仔たち、うちの仔にする。いいよねっ!」
「ビー玉は野生じゃ生きていけないからいいけど、小毬はだめだ。元々野生の仔だから、山に返す」
草花は瞳を見開いた。
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