第3章 42話 小毬とビー玉
「ありがとうございます。……立貴にも感謝しております」
いった優月は、スーフィアのひざの上のうさぎで視線を止めた。
「その仔はなかなか起きませんね。……草花」
遠くの草花に声をかける。
「この仔はどこがわるいんだ?」
「小毬は栄養失調だよ。ビー玉は、鶏卵場から逃げてきただけで元気。今朝会ったの。ここに連れてきたらみんなが怒るから、頑張ってもらい手探したのに」
「鶏卵場って、にわとりが教えてくれたんですか?」
スーフィアがふしぎそうにする。
「草花だけが動物と話せるんです」
優月は笑顔で答えた。
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