第二章 空の上に湧く泉
第2章 1話 待ちわびた放課後
終業のチャイムが響き渡った。
教師が出ていくと、教室内が急に騒がしくなる。
待ちわびた放課後に、風花の中にわくわくが込みあげてくる。外はよく晴れて、雲がきらきら輝いている。風花の気持ちにぴったりの天気だ。
荷物を鞄に押し込み、風花はドアにダッシュした。
本当は窓から飛び出して、直接正門に行きたい気分だ。
……早く、夏澄くんたちのところに行きたい。
昨日、夏澄は風花の記憶は消さず、しかも、夏澄の故郷を元にもどす方法探しを、手伝って欲しいといってくれた。
なんて、夢みたいなんだろうっ。
うれしすぎて、風花は目まいを覚える。
あの、きらきらした水の精霊さんの、手伝いができる。
また逢えるのだ。
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