男にしか読めない物語

明日はいよいよ待ちに待った人生の分岐点である。


1週間前からお気に入りの嬢を狙い定め、予約し、姫日記を見ては期待に胸をダンスさせた。


なぜこんなにもわくわくしているかというと、僕は22歳にして未だ純粋な心を持った子供なのである。

1週間前から楽しみにしていたと前述したが、

実は何年も前からこの日を望んでいたことになる。


何度も夢見た大人の階段を24時間後に駆け上がれると思うと、全身の温度が1度上がる。


宇宙へ飛び立つ前日のガガーリン、本能寺を燃やす前の明智光秀も、今の僕と同じ気持ちだったはずだ。明日僕は童心とパンツぬぎすて、漢になる。

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