番外編 精神病と戦い、周りに流され続けても生きることを辞めない人の話―前編―

今回は番外編ということで、私のとある知り合いにインタビューをしてみました。


インタビューの前に簡単な紹介を。



名前:Aさん(匿名表記)

性別:女性

職業:学生

趣味:ゲーム

(フォートナイト、マイクラ等)

その他:今年上旬、精神病を患う。数年前まではいじめを受け、自分よりも他人を優先してしまう性格。




それではご覧ください。


筆者(カクヨムリターンの人) 「」

Aさん           『』 


(カギカッコで区別してください)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「じゃあ、よろしくお願いします」


『はい、よろしくお願いします…ってこんなに堅苦しくしなきゃいけないの?(笑)』



「雰囲気だけでも…ちょっと重い内容だし」



『まぁそうだね』


「じゃあ早速質問です」


『急だなぁ(笑) はい、』


「まず、Aさんは“消えてしまいたい”とか、“死んでしまいたい”って思ったことはありますか?」



『もちろんありますよ、何なら“思った”じゃなくて“思っている”だね、現在進行系で』



「え?そうなの!?」


『うん、そうなの』


「じゃあ、なぜ今、生きているのですか?」



『え?なんでだろう…、まぁいつも直前の段階までは“消えよう”っていう意志なんだけど、結局なんか戸惑って諦めるっていう感じ?』




「何に戸惑うのですか?」


『家族の事とか、私に寄り添ってくれた人の事とか思い出してしまうと、なんか諦めがついてしまうっていうか…』




「なるほど、じゃあなぜ“消えてしまいたい”って思ってしまうのですか?」



『私の性格上、良かったことより、悪かったことの方が、記憶に残りやすくて…。だから良かった事があってもすぐに悪いことを思い出したり、悪い事が起きたり…。ってなってしまうんですね。そしたら気分は当然悪くなります。モヤモヤするんですよ。そのモヤモヤが晴れたら多分問題ないんですね。でもそのモヤモヤを晴らせ無いんです。なぜならそのモヤモヤを分かってくれる人がいないからなんです。言葉にできないから…。だから…誰にも…。』



「あ、あー。泣かないで。大丈夫だから、ね?」


『そ、そういう言葉をかけてほしいんだよね、私のような…人は…多分…』


 



    

















―後編に続く―

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