電力事情の裏側 (蓄電について)
みなさん、スマホのバッテリーの調子はどうですか?
何々、最近消耗が酷くなっている?
それはよろしくありませんねぇ。
バッテリーの交換をオススメしますよ。
え?
バッテリーだけを交換できない?
んじゃ、機種変更ですねぇ…要らん出費が悩ましいですねぇ。
今回は蓄電池のお話を…。
さてさて、蓄電池はどうやって蓄電を行うのか、ご存知でしょうか?
蓄電池の蓄電原理は、
この話をするとなると、少々理科の時間に付き合ってもらう必要があります。
そもそも電気が流れるとはどういう現象なのでしょう?
『電流が流れる』とは、『原子の中にある電子が移動する』現象を指します。
続きまして、イオン化とはどういう現象でしょうか?
『原子の中にある電子が移動する』現象を指します。
…はい、お解り頂けましたかぁ?
『電子が移動する』という所がミソなんですね。
電池も同じ理屈なのですが、再充電出来るところが蓄電池の特徴となってきます。
なお、電極に利用される金属の名前を用いて『ニッカド電池』『リチウム電池』と呼ばれることがあります。
ちなみに、電力効率は『リチウム電池』の方が良いとされており、近年では『カリウム電池』『ナトリウム電池』などの研究が進められています。
なぜ、『カリウム電池』『ナトリウム電池』なのかと言われれば、そこには『原子周期表』が絡んできます。
ちなみに、これらは『リチウム電池』の汎化、低価格、容量拡大を目的としたモノとなってきています。
まずは、汎化。
これは、リチウム電池と同じ製法で製造できる事です。
というよりも、同じ製法で製造するための研究が進められています。
次に低価格。
これは、リチウム電池よりも安価に原材料を入手できるという事です。
ご存知か知りませんが、リチウムは
最後に容量拡大。
これは、リチウム電池よりも蓄電容量を大きくできるという事です。
研究を続けた結果として、蓄電容量と蓄電時間の短縮が見込めるようです。
どうやら、『原子周期表』との関係がありそうです。
興味のある方は、理科の教科書を見直すか、グーグル先生に聞いてみましょう。
さて、ここまでは
この手の蓄電方法の最大の難点は、『一般的な電力の貯蔵には耐えられない!』ということです。
容量を拡大することは出来ますが、そこには限界があり、限界を超えれば、効率が落ちるか、発熱などの危険性を増すか…爆発するか?という、楽しい事態が待っているはずです。
それ以外の蓄電方法は無いのかと言われれば…。
『はずみ車蓄電』という方法があります。
こいつは『はずみ車』の回転運動を利用して蓄電するというものです。
『はずみ車』が回転し続ける限り蓄電を維持し、回転が落ちると放電されるという訳です。
逆に回転が上がるということは充電を意味します。
さてさて、ここで気づく人はいるかも知れませんが…
回転体って、回転を持続するのって難しいんですよねぇ。
大体、軸受の物理的抵抗や、回転体自体の空気抵抗などで、徐々に停止するわけです。
まぁ、軸受部分を『磁石にして浮遊させる』とか、回転体の保管空間を『真空』にするなど、色々と涙ぐましい努力をしているのです。
でもねぇ、これもガタイが大きくなるに従って『抵抗に依る損失』が大きくなってくるわけでして…。
つまるところ、電力を受け止めるだけの『蓄電』という技術に関して言えば、まだまだ課題も多く、それだけに技術革新も望まれる分野とも言えます。
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