電力事情の裏側 (電力供給について)

 みなさん、エアコンの調子はどうですか?

 ちゃんと掃除していれば、効きも良くなりますよ。

 さて、今回は家庭で使っている電力のお話し。


 今年の夏に引き続き、この冬も節電とか計画停電などのお話しが飛び出しそうで、穏やかに生活できるか、少々不安です。


 さて、何故『停電』するのでしょうか?

『需要に供給が追いつかないから!』

 まぁ、それも正解ではあるのですが、

『供給過多で停電する。』

 という事も実はあるんです。


 供給過多の原因としてヤリダマに上がるのは、太陽光発電とか風力発電等のカーボンニュートラルな発電システムばかりです。

 これらの発電システム…発電量が安定しないんですよねぇ。

 太陽光発電一つを取ってみても、日照時間は季節変動すれば、天候にも左右されてしまいます。

 風力発電にしても、風速が弱ければ発電はままならず、一定以上の風速が発生した場合には、発電機の故障を避けるために風車を停止します。

 つまり、カーボンニュートラルな発電システム=人間側で制御できない発電システムという事になるわけです。

 辛うじて水力発電だけは人間側で制御は出来ているが、結局こちらも天候に左右されてしまいます。


『供給過多なら蓄電池などに回せば良いじゃない!』

 という意見も飛び出しそうですが、これがどうにも一筋縄ではいかないのです。


 まぁ、一家庭が行う発電量であれば、家庭向け蓄電池なり、ハイブリッド車の蓄電池で収容することが出来ます。

 ところが、巨大風力発電機 (直径30メートルを超える羽を持った風車)やメガワットソーラー (山間部や南側の傾斜地に存在する太陽電池畑)等の規模を相手に出来る蓄電技術はありません。

 せいぜい、水力発電所の貯水池に対して、発電機をポンプ代わりにして、水を汲み上げ、位置エネルギーを確保するのが関の山です。


 というわけで、現状の日本における電力事情は電力の需要と供給を必要があるわけです。


 言い方が悪いようですが…


 需要が増えるのであれば、供給を増やし

 供給過多になるのであれば、需要を喚起する


 この方法でしか我々は電気を満足に使うことが出来ないのです。

 そして、この事態に混迷を与えるのは、『カーボンニュートラルな発電システム』という一見耳障りの良い響きを持った不出来な発電システムたち…。


 単純に発電部分を改善したからと言って、万事うまく行かないところが、今日こんにち我々が営んでいる生活の全てなのです。

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