水の不思議

 さて、みなさん『水』はご存知でしょうか?


 そうそう、飲料水だったり、庭に撒く水道水だったり、温泉だったり、海だったり…。

 その『水』です。


 さて、当たり前すぎることで、何が『不思議なのか?』という事です。

 では、見ていきましょうか。


 1つ目の不思議

 水の分子構造はご存知でしょうか?

 あぁ、「こんなお馬鹿なことは聞くなっ!」とお叱りの声が聞こえてきそうですが…まぁ、お付き合い下さいませ。

 水は、酸素分子一つに水素分子が二つ結合した構造をしています。

 恐らく中学生であれば、誰もが知っている事かと思います。

 不思議な点はここからです。

『水は、酸素分子一つに水素分子が二つ結合した構造』と言いましたが、実はこれが奇妙な形なのです。

 もう少し詳しく言いますれば、『水は、酸素分子一つに対して、水素分子二つが結合した構造』なのです。

 単純に物質同士が結合するのであれば、一直線になるのが当たり前のように思いますが、何故か水は結合しているのです。

 ね、不思議でしょ?


 2つ目の不思議

 水は液体の体積より、固体の体積のほうが大きくなる!

 所謂、物質の三体と言われるもの『固体』・『液体』・『気体』についてのお話しです。

 まぁ、液体から気体に変われば『体積』が増える(=膨張)のは、納得いただけると思います。

 同じように、液体が固体に変わるとき、ほとんどの物質は『体積』が減る(=縮小)します。

 ところが『水は液体の体積より、固体の体積のほうが大きくなる(1割増し程)』のです。

 これは、水の分子が結合していることに端を発するのですが、それでも不思議ですよねぇ。

 ちなみに、氷と水とでは『密度』も変わってきます。

 という訳で、氷は水に浮くのですが、これまた奇妙な話ではあるのです。


 さてさて、本日の話はここまでなのですが、私達が日頃から『当たり前』と思ったり見ていたりすることが、実はかなり特殊なことだったというのは、結構ある話なのです。

 もっとも、それに気付ける人は少なく、『何故?』を探求することは、非常に難儀なことなのです。


 日頃口にするばかりか、自分たちの身体の7割を占める『水』について、小話を展開してみました。

 ここに登場した話は、ネットで検索すればいくらでも出てきます。

 どうぞ『探求する』という遊び心を忘れずに、日々をお楽しみ頂ければ幸いです。

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