第七話 王政学園に行く?

「母さん、僕。王政学園中の...栄華学園に行きたい」


「お兄ちゃん...ちょっと、それは行き過ぎてないかな...」


栄華学園、世界最高クラスの学園だ。

何故行きたいか...それは.....


「最強の魔法を......作りたいんだ」


「...あれを超える魔法を?」


「あれって?」


るなだけが知っている。衛星魔法...火星グラディウスの実験。

あれでも普通の人間は超えることはできただろうが...まだ足りない。

これまで覚えてた魔法は100種類を超える。

だが、作ってきた魔法は、たったの約8個だ。火星・物体生成などだ。


「もっと、魔法について知りたい。もっと高みを目指したい...だから...」


「いいわよ...ただし...」


母さんはあっさりに承諾してくれた。

でも、ただし?


「ただし、この二人を入学できるようなレベルに上げなさい...それだけが条件よ」


「お母さん?!!」


るなは、ポニーテールの髪が浮き上がるほどの速度で振り向いた。

まあ、そうなるよな...


「この子の今のランクはBでしょ?なら余裕よ」


「ですが......どう考えても無謀です...りなは才能があるからともかく...私は...」


「るな」


俺は、るなに優しく問いかける。最強の方法だ。


「お前は、僕と一緒は嫌か?」


「ぅ......別に...そうじゃないけど...」


「俺、泣いちゃうな...」


ちょっと泣いたふりをする。普通の人はそうしたとしても諦めるだろうが。


「...し、仕方ないな〜。私はこれでも魔法の適正は多いんだから...」


「だな...」


フフフ、ちょろい。異界のいいところ1つ目、みんな他人に対して優しい。

きっと、現世でやばい連中がいるのは時代とともにすたれて行っていったからだろうな。


すると、るなは手のひらを合わせたのち、手を少しだけ開いた。すると、中から渦を巻いた黒いやつが浮遊する。


「ほら、黒炎こくえんこれは、火属性と闇属性の上級魔法だよ。これができればだいたいの進学校は余裕だよ」


「へ〜こんな魔法みたことがないなぁ...」


母さんが凄く感心してる。母さん...適正はいいのに覚えなかったからな...弓はくそ強いけど。


黒炎は、火属性の魔法を闇属性で纏っていりょくをた。纏わすことで、周りの空気が少しだけ暗く、重くなった気がする。るなは、実は火と風と闇の3種類を扱える。だから...天才児だ。

俺は火、土だけを扱える。

でも、魔力の流れを有限化させることで、魔力は少々無駄にはなるけど風属性の魔法を作ることが成功、その他にも色々な応用はできるけど、めっちゃ多いから説明は省くことにする。


「...でもそれ、もっと強化できるんじゃないか?」


「...お兄ちゃんの強化って...強化超えて進化しちゃうんだよな...」


「ほら、すこ〜し...こぅ〜やって」


魔法は3種類作る方法がある。1つ目は詠唱して放出。詠唱は難しい魔法になる程、複雑になり、だるくなる。

2つ目はただ単に、それをイメージして放出。それは無詠唱だけど、イメージと違ったものができやすいからミスしやすい。

3つ目は...


「魔法陣をこうやって...」


「どっから作ったの?!ここで撃ってはだめだよ...」


「撃たんからな...」


3つ目は魔法陣を作ること、現在解明されている原理は少なく、大きさ・魔法の色・特徴・タイミングの4つだ。だから、魔法陣のいいところ...


「こういうかんじで、魔法陣を記憶してくれる魔法陣で記憶したらできるんだよ」


記憶してくれる魔法陣は簡単に言えば、魔法陣をあらかじめ作っておく、それをなにかの指令で放出できるようにする。これは意外と難しいやつだったな。


「お母さん...天才って怖い存在なんだね...。」


「そうよ、この子は異常だから」


「おい、僕を怪獣扱いすな」


まあ、とりあえず...僕はこっちの体でも才能なんてなかった。だから...

努力だけで賢者を目指す。


良ければ、スターや♡をよろしくお願いいたします。モチベーションになります。

不定期で次回も配信していきます。予想は、10月の11~17ですです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る