　ささやかな霊感があって良かったと思えた出来事です。

　妊娠を望んでいた頃の事です。

　夜中に寝れず一人で起きていたら、窓から白く光る玉がふわりと入って来ました。

　掛け時計よりも大きいその球体は、満月のように強く綺麗に白く輝いています。

　窓辺でふわふわと浮かんでいたかと思うと、私の方へ来て見えなくなりました。

　その球体は「微笑んでいる」と私は感じました。

　その数日後、妊娠検査薬で陽性が出て、そしてよく笑う我が子が生まれました。

　あの球体は、お腹に宿る前の我が子が、これからお腹に行くよと挨拶をしに来てくれた、と私は信じています。

　後にも先にも、あんな神秘的で綺麗なものを見たことはありません。

　命って輝いているんだなと思った出来事です。

　終わり

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