第5話 夜の橋の上
大きな川にかかる橋というのは、なぜか自然に集まるようで、日が暮れてすぐだと、よく見ます。
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18時を過ぎた暗い時間。
こんな時間に一人で歩いている女の子がいると思って見ていると、ふっと消えました。
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別の日。
真冬なのに軽装で橋の上を歩く親子がいました。
こんなに寒いのにどうしたんだろうと思って見ていました。
一瞬目をそらした間に、二度と現れなくなります。
一本橋の上なので、脇道にそれることはないのに、どこにもいないのです。
きっと楽しい思い出なのかなと思うことにしました。
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さらに別の日。
車に同乗していて、自転車が橋の横断歩道を渡っていました。
車の前に出て来たら怖いな、と思っていたら、自転車は出てきませんでした。
よかった、信号待ちで止まったかなと思って周りを見たら、自転車はどこにもいませんでした。
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橋や川は色々な思いが集まるのか、遭遇しやすい気がします。
終わり。
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