第2話 黄昏時

 夏の夕方はよく見る気がします。


 ある日、閑静な住宅街の歩道を歩いていると、小さな女の子が走って来ました。

 女の子は白地に大きな花の模様があしらわれた浴衣を着て、手に風ぐるまを持っていました。

 歩いている私の周りをぐるっと回ったかと思うと、ふっと消えました。


 誰かの楽しい思い出でしょうか。

 可愛らしいものを見ました。


 終わり。

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