第2話夏休み開始
夏休みが始まり1週間
俺は某有名FPSゲームを目にクマを付けながら一日中プレイしていた。
とは言っても別に俺はただそのFPSゲームだけをやっていた訳ではない!
今は夏休みと言うこともあって新作の面白そうなゲームが大量に出ているのだ、FPSだけでは無くペケモンやゼ○ダにゼ○ブレイド等も並行してプレイしていた結果
「あ、これヤバい死ぬ……」
俺は寝不足と不健康な生活のせいで死にかけていた。
そんな訳で今までの睡眠時間を取り戻す為に丸一日睡眠を取った翌日、俺は久しぶりに健康の為外の空気と眩い日光を浴びる為に、長年連れ添った少しくたびれた黒のリュックサックに、無地の白のTシャツと黒のジーンズを履いて外に出た。
「あ、あちぃ……何だこれ?いつから日本は砂漠になったんだ?流石に熱すぎるだろ……日本終わったか?」
ここ1週間冷房ガンガンの快適空間に居た俺は、例年見ない熱さと今まで居たクーラーの効いた部屋との差のせいで、俺は普通の人以上に夏の暑さにやられていた。
「ああ……もうダメだ。せめて最後に新作のゲームを……」
夏の暑さにやられそうになった次の瞬間、俺の目にはオアシス(家近のゲームセンター)が目に入った。
「た、助かった!」
俺は汗を滝のように垂れ流しながらゲームセンターに向かって走った。
そしてゲームセンターの自動ドアが開くとそこからは、少しやかましいゲームの電子音とクーラーの涼しい風が開いた扉から流れ込んできた。
「生き返る〜」
俺はリュックサックから水の入った水筒とタオルを取り出し、水分補給と汗を拭きながらゲームセンター内を軽くみて回っていると、とある一画に人が集まって居るのが分かった。
「あそこは確か……格ゲースペースだったはずだけど、あれ?」
俺はいつもは人が全く居ない格ゲースペースに人が屯して居ることに違和感を覚えながらも、ちょっとした好奇心で俺は格ゲースペースへと向かった。
「くそッ負けた……」
「ヤベェーぞこれで9連勝目だ!」
「次は誰がやる?」
人混みの隙間からその先を覗くとそこには一時期俺がやり込みまくっていた格ゲーの筐体と、負けたのか少し項垂れて居る男性がそこに居た。
それを見て懐かしさを覚えた俺はその集団の中へと入って行き、静かに筐体前にある小さな椅子へと腰掛け、財布から100円玉を取り出しそのままプレイを始めた。
「おっ次は兄ちゃんがやるのか!」
「頑張れよ!」
「頼む勝ってくれ」
椅子に座った瞬間いきなり応援された俺は最初は驚いたが、褒められて嬉しくなった俺は他のお客さんに向けて静かに親指を立てた。
そんな事をして居ると試合は始まった。
試合は先に2ラウンド取った方が勝ちで、1ラウンド取る為には相手を先に2回K.O.すれば良い訳だが、約1年ぶりと言うこともあり感覚を取り戻して居る途中だった事もあり、普通に相手に1ラウンド先取されてしまった。
「強っ…………」
正直1年のブランクがあっても負けない自信のあったのだが、あんまりにもあっさりと負けた事に驚き口から自然にその言葉がこぼれ落ちた。
そしてそれと同時に俺の中のゲーマー魂に火が付いた。
「あ、あのすいません。」
「はい?おれっすか?」
「これ持っててもらっても良いですか?」
そう言って近くに居た男性に膝の上に置いていたらリュックサックを渡すと、高さの合わない小さな椅子から立ち上がった。
相手が誰だか知らないけど、ここからは俺も本気でいくぞ!
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