主人公のライバルキャラになるためには ―クズはクズなりの事情がある―
ちーずけーき
第1話
世界最大のギャップ萌え
俺は常にこれを目指している
それを深く追求し自身を不老になった頃俺は遂に答えを導き出した
そう、それは――顔を仮面で隠しているヤツのある時仮面を外した姿をみたら実はイケメンだったムーブだ
ということで俺は自分磨きをすることにした
ボサボサで放置していた長髪は短髪にした
白色の瞳をギャップ萌えの為に赤い瞳に変え女子ウケを良くした
そして筋トレを毎日し細マッチョになるよう心がけた
その努力の結晶が実ったのか...鏡に映る俺はイケメンだった
それに左半分が笑って右半分が泣いていると言う悪趣味の仮面をつけると...おぉ、これはいいぞ!
全てはいずれ生まれる英雄のために!
俺は喜んでライバルキャラになろう!!
あっ、ちげぇわギャップ萌えの為だわ
まあそんなのどうでもいい
この死の神バルハトル様が下界に降りてやろうぞ!!
「ふははははははは」
さぁ舞台は揃った
俺と一緒に劇をしようじゃないか、次期英雄 ランデルクよ
―■―■―
賑やかでレトロな学園
顔面偏差値が俺ほどではないが異様に高い生徒たち
そして何故か避けれる俺氏
死の気配を完全に消せていなかったか?
そんなわけ無い
俺が消せないのはアレだけだ
じゃあこの悪趣味な仮面か?
そこまで目立つか、コレ
「おい、オメェここの学生か?」
後ろを振り向くと次期英雄ランデルクがいた
うわぁ嬉しい
今日始めて声をかけてもらったかも
だが焦ってはいけないバルハトル
ギャップ萌えの為我慢だ
先日徹夜して決めたキャラ付けて俺は答える
「やっほー、オレに声かけてくれるのぉ?君度胸あるねぇランデルクくん」
「えぇ...なんで俺の名前を知ってるんですか?(ドン引き)」
うん、ランデルクの反応は正常だった
いや俺もこんな感じで声かけられたら引くわな
ごめんな、ランデルク
でも俺はギャップ萌えの為にやるしかないんだ
「うーん、いかにもランデルクって顔してるからかなぁ。そして君のご先祖様の英雄ランドルからもたくさぁん聞いてるしね☆」
「は...?」
ヤバいコイツみたいな顔して俺を見るランデルク
いやホントなんだよ
ちなみにランデルクの先祖英雄ランドルはあの世で俺とギャップ萌えの研究してる
そして俺の隣に今いる
金髪に碧眼の正統派イケメン
これこそがランドルだ
俺のマイブラザーでもある
「おいバルハトル、入学式始まるよ」
「分かったよ、ブラザー」
さぁ君はどう出るかな、ランデルク
きっとランドルの正体を彼なら分かってるはずだ
「英雄ランドル...?」
主人公のライバルキャラになるためには ―クズはクズなりの事情がある― ちーずけーき @04110411
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